コロナの収束と共に、今年は各学校が私達に向けた説明会を一斉に再開し、
5月から途中講習期間を挟み、10月一杯記事を書く事が出来ませんでした。
この約半年間、様々な学校の話を聞き、改めてお伝えしたいことが山積みとなりました。
とはいえ、自身の仕事量も一方で山積みの状況を踏まえ、今後月1回ペースで教育環境の今について述べさせて頂きたいと思います。
現在の小中学生の中に、四則のおぼつかない生徒が増えました。もっとも、今に始まった話ではありません。
しかし、計算が出来なければ、何が困るのかと問われれば、沢山の答えを提示出来るようなできないようなそんな時代の空気を感じます。
文明の利器は、私達の不足を補う事で、重宝され、個のスキル向上に逆風を吹かせます。
面倒なことを機械が代行してくれれば、ありがたいと思うのは当然のことですし、未来は手足を使わずとも、
脳波により、物理的な動作をロボットが代行し、スポーツでもしない限り、肉体の重要度は減じていくのかもしれません。
話を計算に戻すと、私自身が子どもだった頃の70年代にCMではカシオの電卓が姿を現し、一台数千円といった手頃感もあり、
算盤を凌駕し、どの家庭にも、その姿が見られるようになったと記憶します。
これで大人ばかりか、子どもたちもわずらわしい計算地獄から解放されるからと思いきや、
学校では電卓禁止で、定期考査も受験も子ども達も、計算地獄から解放されることはありませんでした。
歳月は流れました。2000年あたりからだったでしょうか。
子どもの権利条約が少しずつ効果をみせたのか、子ども達への負荷は、彼らの成長に資する為であっても、一律に取り除く流れを生み、
一時は国会でも運動会での順位付けの廃止が議論され、国会議員であった森田健作氏が顔を赤らめながら、持論を述べました。
近年では、ハラスメントという概念もあいまって、何かを指導する体育の先生が、
「校庭一周」という指示を勇気を持って出す日は、すぐそこかもしれません。否、もう来ているのかもしれません。
私自身、たとえば、計算という行為には、実用的な意義以外にも、人間が携えておきたい様々な能力の土台を含むものであり、
できる限り、子供達にもこれを経験させたいところです。
しかし、たとえその意義を言葉にして声高に主張したところで、
計算が最後のひかりを放っていた「百マス計算」の頃のような熱量はもう蘇ることはないように感じます。
計算について、最大の問題点と感じることを2つ最後に話したいと思います。
近年は、多くの学習塾で、塾生の成績をあげる最短距離を売りにするコピーが目立ちます。
保護者目線からすると費用対効果、子どもからすると学習時間からの解放がイメージされる、大層耳ざわりのよい言葉ですが、
スポーツでいう基礎練習にあたり、学力についても、反復という行動は、何をさしおいても避けられる要素と言えますが、
基礎反復は風前の灯となりつつあります。
私の危惧の1つ目は、教育現場から反復が消えつつあることです。
当教室では、中3からの入塾性の多くが自習時間になると抵抗感なく都立高校の過去問演習を始めます。
そして2つ目は、学びへの無関心です。
この20年、「考える」問題を「応用」問題と呼ぶ子供が増えました。
スマホやゲームに時間を費やす受け身の姿勢に、「やりたくない」ことはやらなくてもいい時代に身を置けば面倒臭いことからさっさと逃亡して、
自分なりの悦に入りたくなるのも、自然かもしれず、従って「10は20の何倍なの?」「500円の25%はいくら?」という発問への回答が
「わかんない」に固定化されてしまうのも世の定めと諦めるしかないかもしれません。
「そんなのどうでもいいじゃん」と声に出さないだけありがたいのかもしれません。
気づけば町から八百屋、魚屋、そしてガラス屋など
自分が小さかった頃、親しくお世話になった個人商店はことごとく姿を消してしまいました。
お稽古ごとの教室も至るところで目にしたピアノ教室、習字、そろばん教室はすっかり影を潜め、
学習塾でも個人名を冠した塾は習字教室などと同様に時代と共に役割を終え、風前の灯火と化します。
こうして時代の流れと共に、その使命を終えた個人経営の教室にはそれらの総数に於ける割合は定かではありません。
しかし、子供たちが怖がる先生というものが、相当数存在していました。
現在からするとモラルハザードに類される危険人物と紙一重の怖いおじさん、おばさんも相当数存在しており、
このことは個人経営の教室が消滅の下り坂で加速した要因であることは確かだと思います。
こうして町中華がファミレスへ、酒屋がコンビニに取って代わられた如く、学習塾の多くがフランチャイズの個別指導形態に変容してしまいました。
現在では、全国の学習塾の7割程度が個別指導となっているようです。
誰もが足を運んだことがあるファミレスでは、誰が食べても美味しいと感じる万人受けのおいしい料理が提供され、
誰からも愛される居心地のよい空間と認識されていますが、
システムの整ったフランチャイズの個別指導塾でも居心地のよさはファミレスに勝るとも劣らぬ高いクオリティが保証され、
入室した瞬間から高度にトレーニングされた若い先生たちが明るく元気の良い挨拶で生徒というお客様を丁重に迎え入れ、
VIPのような待遇を受けることもあるようです。
そのような厚待遇の前に生徒も父兄も気分を害することなどあろうはずもありません。
相当量の宿題を出しておきながら、生徒が忘れると叱る個人塾の先生には大きな黒船塾に立ち向かい生き残る術はありません。
さらに最新型のシステム塾にはAIという強力な武器も加わり、弱点部分だけを補強する一見最強のコスパ機能も加わり、
子供たちの学習嫌いを刺激しないようなより精巧なノウハウ武装もランクアップを続けます。
カスタマイズという掛け声と共に学習時間が減少し、学習内容も減り、子供達の負担を軽減し続けることで、子供達の心を掴む黒船塾の繁栄を横目に、
かつて子供達の心の成長に真剣に向き合って叱っていた怖い先生たちのつぶやきが私には聞こえてくるようです。
「負荷を跳ね返す強さこそ私たち大人が子供たちに伝えてきたことであり、これからも伝え求め続けるべきことであろう」と。
学習よりもはるかに多くの時間をSNSやゲーム動画に奪われる中学生たち ―
彼らの最も成長が期待できる青少年期に少しでも学びに拘わらせるべく、
多くの公立中学校の先生たちがワークブックを提供し、その提出を内申点に結びつける指導が一般化しています。
学習への関心度が必ずしも高くない現代っ子には、ワークの提出は学習からの逃避の免罪符であり、
考査が近づくと一斉に解答写しが中学生のルーティーンと化していきます。
形がどのようであれ、中学生の多くがこのルーティーンによって学力の向上が達成されれば、それはそれでよいことです。
しかし、現実的には、こうした行動力から、彼らの学力の向上が達成されているという感触はありません。
学習意欲が十分でない学生たちにとっては、尚更と言わざるを得ません。
当教室の中学生コース、フリーDOでは、外部教材の持ち込みも認めており、毎学期、特に考査近くになると、生徒の多くがこのワークを持参する為、
本来のコースコンセプトである問題を多く解く時間が確保できず、通塾回数の限られる中学生の多くが確かな学力の向上にストップをかけられます。
従ってこの度の都立高校一般入試でも、生徒の多くを不安定な学力で送り出さねばならず、
まるで一般入試は運試しであるかのような様相を呈しています。
私立高校がひしめく都内では、内申点でほぼ合格となる併願優遇・単願優遇制度に救われ、学力が大きく不足していても、合格できます。
こうした少子化の恩恵(?)は、学習逃避者達の逃避速度を加速させます。
定員までは合格者を出す、今の入試では、合格した生徒にも不合格となった生徒にも、その結果に至った理由は不明確で、
「よし次も頑張ろう」とも「よし次は頑張ろう」のいずれにもつながることはありません。
結果、今の入試では、合格発表の日に涙を流す生徒が姿を消すのも時間の問題だと思います。
入学試験で、子ども達を苦しめたい、という固定観念ではありません。今後も、この入試制度を継続するのであれば、
今の中学生たちの努力が確かに反映され、努力した分が成果となって自分に跳ね返る(適切な?)形にした方が、
勉強ができる様になる喜びを感じる中学生が僅かでも増えるのではないかと思うばかりです。
(学びの歓びがスマホの悦びを凌ぐのは大変そうですが...)
約束事の履行が苦しくなったとき、よく「代わりにこれをやった」という人が登場します。
考え方によってはこうした難局を切り抜ける方策の工夫も知恵の働きとして評価する向きもなくはないものですが、
同じ知恵を働かせるのであれば、はじめの約束の履行に知恵が活用される方が理想と言えます。
私の経験上、学力の伸びが頭打ちになりがちな子ども達には、この代替物作戦に走る傾向が顕著ではと感じます。
厳しいかもしれませんが、代わりに走る甘さを断ち切る厳しさも、成長の為には不可欠な要素かもしれません。
今年度、教室長の私、神田は、新4年生の算数と国語、並びに新5年生の国語を担当します。
今年はこの科目についてレポートしたいと思います。
しかし、ときおり、本日のように現場に立ちながらどうしてもお伝えしたいことがあるときは、
スペースの都合上、現場レポートを割愛させて頂きます。
最後まで話を聞く力はおそらく話を聞いて理解する力までで1つのセットになっているのだと思います。
学習塾の話なので、ここでは「話」を先生からの指示、説明と置き換えます。
どの子も家庭、保育園、幼稚園、小学校といった成長過程で年長者から幾度なく指示や教えを受けて育ちます。
ところが、それらの指示や教えをしっかり受け取ることが苦手なまま、年を重ねる子たちが常に存在します。
私の経験では、こういう子ども達をご父兄様の多くが「うちの子が幼いので」と形容されているように感じます。
指示を最後まで聞く力、そしてその指示を理解し、実践する力は果たして先天的、後天的な能力に類するものなのか。
正直なところ、私にはわかりません。
ですが、私自身の子育ての経験において、この聞く力、そして実践する力というものを子育ての中の1プログラムとして採り入れてはきませんでした。
若かりしころの自分には、いやしくも学業のサポートを生業としながら、この能力がこれほどまでに大切なものであるという認識を持たぬまま、
子育てを終えてしまったというわけです。
この能力は単に学習に留まらないものと考えます。
いつの時も、指導者たちが口にする「伸びる子の条件」に「素直な子」というものが入ります。
この「素直な子」とは、取りも直さず、話を最後まで聞いて実践する子なのではないでしょうか。
明日の準備、食事の後片付け、おつかい、洗濯物の処理、お風呂掃除。
お父さんやお母さんからの指示を確かに聞き、最後までその頑張りを見届け、評価する態度。
こうした姿勢はご自宅で算数を教える・理科を教える、という行動よりも
子どもの健やかな成長にとっては、より本質的なものと感じずにはいられません。
新年2回目の入稿に際して、手書き原稿の字の乱雑さを詫びなければならない程、今年の1月は時間が足りません。
埼玉受験は、今年、偶然にも生徒受験校が5校に絞られ、労力を奪われずに済んだものの、
全員初日に敗北を喫するというこれまで経験したことが無い激震に見舞われました。
以降、異様な雰囲気に支配されながら不安感とともに1月後半への突入となりました。
大宮開成難化は早めにわかってはいたものの、近年人気急上昇のこの学校が震源でした。来年は完璧な準備を決意させられます。
1校のみ受験した女子生徒を除き、全員が○を貰ったものの、初日に×を貰った生徒達の動揺は、
東京受験を直前にして、これを完全に払拭できたのか不安なまま追い込みの授業の日々。
今年度の6年生は4科目すべて調った生徒を育てることができなかったため、日々その補完に暮れながら、
「あの講習では、これをやっておくべきだった。あの生徒にはあれよりもこれを優先すべきだったかもしれない」と、たらればにも暮れる一月末。
残念ながら「時間よ止まれ」の心境を迎えねばならない今年の入試本番です。
2月から教室長の私は小6の算数から外れて、新小5の算数、新中3の数学、英語の担当になります。
24年度はこの2クラスの現場レポートをお伝え致します。
新年あけましておめでとうございます。
目も回るばかりのせわしない冬期講習が終わるやいなや、埼玉受験に突入し、
現場中継の材料には事欠かない上、新年度に向け、お伝えしたいことも少なくありません。
それらはさしおき、教室長の私がどうしても看過しきれない時流のささやかな抵抗を教室の指導理念と掛け合わせて頂きます。
スポーツにしても学習にしても、基礎基本を習得することで楽しむことができるのだと思います。
にもかかわらず、学習において、基礎基本を軽視する風潮が年々強くなる気がして仕方がないのです。
確かな力とは再現性のある力です。偶然ではなく、確かな理解に基づく必然を引き寄せる強い強い力です。
そんな力を身に付けることへの関心が薄れ、プロセスはできるだけ省き、結果だけに執着する生徒が多くなりました。
かつてより、中間テストや期末テストで一夜漬けというのは誰もが一度は経験したことがあるかもしれません。
今後、受験においても、そんな関わり方すら一般化するかも、という危惧が杞憂であってほしいと考えます。
先週、当教室で英検を実施しましたが、準2級に挑戦した3人の中2生のうち、1人はまだI am not play tennis. という段階です。
口の悪い人が「鉛筆をころがせば...」と揶揄されることもある英検では、うまいこと合格する人も出てくるのは事実です。
しかし、十分な力を持たないまま、合格証と周囲からの羨望を手にすることで、一時的に満足はしても、そこから先はきっと詰んでしまいそうです。
承認欲求は努力の動機付けでもあり、これがあるから頑張れるのは確かであり、大切です。
ですが、教室では「できるように見せることには意味はありません。本当にできるようになりましょう。」という声がけを続けるようにしています。
○をもらうことばかりに心を砕く子供が増えています。平成に入るころから、私が私淑する、ものを言う個人塾の先生たちは淘汰され、
学習塾は飲食店と同様に、お客様の気に入る商品を提供しなければ生き残れなくなったようです。
塾の中には玄関の装飾に2千万以上かけるものや、お客様たる子どもたちにひざまずくことが規則である教室もあるようです。
私は学習塾とは月謝を頂きながら、子どもたちが目の前にある負荷をひとつひとつ乗り越えていく強さを育む場所だと考えます。
桐山学習指導会は目の前の問題から目を逸らさず、しっかりと向き合い、乗り越えながら日々、
自己肯定感を積み重ねてどのような環境(入試問題)にも適応できる確かな力を持った強い生徒に育てていきます。
教育産業という言葉が示してきたように、株式会社学習塾は、他の産業の例に漏れず、
集客力アップに奔走し、常に顧客にメリットを感じてもらえる新たな戦略作りに知恵を絞っています。
そしてこの状況は、近年公教育である学校にも影を落とし始めます。
たとえば当教室が加盟する東進四谷大塚グループから年に数回の大規模研修の参加が課され、季節ごとに企業戦略が提示されますが、
この2-3年では、研修会の半分以上が東大合格数を増加させるためのAIを最大活用に関する話や、
合格に最短距離で誘導する個人別カリキュラムの登場の話、そしてアップデートに関する話に費やされます。
また巷で、流行の個別指導塾では、AIによる各生徒の未習分野の限定指導を謳い、コスパの良さを訴えているようです。
こうした子供の争奪戦の影で、どうしても語られない大切な大切な課題が存在すると思います。
それはきっと勉強という行動の際、最も根底に必要な「学習意欲」です。
かつて、学歴という多くの人々の背中を押していた言葉が以前のような力を失い、子供(子供とは限らないかもしれませんが)の多くが
「どうして勉強しなきゃいけないの?」「面倒な勉強に何か意味あるの?」という声なき声をあちこちで発しているような気がします。
私は80年代終わりに黎明期の英会話スクールNovaに在籍し、
コンプライアンスの弛い時代でもあり、教室のネイティブと数年同居した経験があるのですが、
その時聞いた様々な話の中で最も印象深かったもののひとつに
4月のなるとおびただしい数の高1の女の子が入会し、3ヶ月でほぼ皆来なくなる、というものがあります。
ご存知かと思いますが、当時の英会話スクールはレッスン代が前納制です。
その後、Novaが一世を風靡した原動力となったのは、こうしてモチベーションを失った生徒達だったわけです。
学校を含む、教育産業へ歩を進める上で、お子様の意欲喚起がなされる可能性に注目すべきであることは論を俟ちません。
難関校に合格させる敏腕講師も、目が虚ろな子供達の前では、無用の長物です。
このブログでは、小学生の受験クラスから算数、中学生の受験クラスから英語に焦点を当て、
教室の今をお伝えする筈なのですが、スペースの許容範囲から、いつも小学生について触れるのみで終わっています。
ですので、今回は中学生のフリーDoコースの現状に触れます。
この文を書いているのは、2学期の期末テストの結果が出揃う頃で、当教室もですが、各中学校でも学期末の面談が決まる直前ということになります。
当教室では、今年の中3生が一名以外全員、都立高校を第一志望とする珍しい年です。
今から2月末に行われる入学テストに向けて、受験勉強を急ピッチで進めていかねばなりません。
私の経験則から、高校入試では英数国理社のそれぞれの科目は3-4ヶ月で一通り習得できる量であり、
これから残りの2ヶ月半で完璧に習得するということはほぼ不可能と考えます。
都立高校の入試について
都立高校の入試問題は、一部進学指導重点校・推進校を除けば、各教科で、受験生の平均点が50-60点に収まるように作問されており、
概ね基礎学力が身に付いている中3生であれば、(具体的には、それまでの定期考査で常に5科目で400点台をキープする生徒の場合)
残りの3カ月弱で各教科の過去問を用いて、欠落分野を補完する作業で、入試本番での得点力の確保は可能だと思います。
しかし残念ながら、これはどの学校でも定期テストで常時400点を超えるのは通知表で4以上を取る2-3割の上位層に限られます。
反対側にいる7-8割の生徒は200点台、300点台であり、そのときどきの定期考査で良くて1科目60-70点を獲得できる学習量と考えられます。
こうしたいわば中間層は、各学年の定期考査で、確かな学力を身に付けられていないケースが多く、
ややもすると過去にやったことを全然覚えていないと発言する生徒も少なくありません。
現在の東京では、公立中学生の大部分は、勉強が過去にやったことを定期考査で点数を取ることと同義となっていて、
いわゆる受験勉強のようなものは2学期の期末テスト終了時からとなり、
英語、国語の長文読解や理・社の全範囲の通し学習は、手つかずという状態です。
ですが、現在はそういう学力未定着の生徒には、神の手が差し伸べられ、内申点で合格が保証されています。
併願優遇、単願優遇によって首尾よく私立高校に進む生徒達がいる一方で、都立高校への進学にこだわる生徒がとても沢山います。
東京の中3生の進学先比率は、都立と私立とでは現在約5:3。
小池都知事の私学進学者の学費負担軽減措置が講じられても、依然として、都立の人気が圧倒的です。
都立高校の入試は、ほとんどの高校が1000点満点で、実施されます。
内申点が300点に換算され、試験当日の5科目の得点が1.4倍になり700点で、合計1000点。
おわかり頂けると思いますが、当日の学力テストのウェイトは決して低くはありません。
一方で、上で述べた様に、近年公立中学生の多くは、かつての受験勉強のような学習から遠ざかっている生徒も少なくなく、
国語や英語の長文対策はかなりおざなりなまま、2学期の期末を終え、12月を迎えます。
正直にお話しますと、
3年生のかなりの生徒が英語長文読解の授業をリクエストしますが、残り2ヶ月で長文読解までは、と諦める指導者も多いかと思います。
よくできたもので、近年数学だけは、都立入試対策問題と称し、配点が約50点になり、
基礎計算で構成される大問1に絞った問題集が販売され、人気を博しています。
ですが、私からすると、この高校入試を直前にしたときほど、生徒達が純粋にゼロから学力を積み重ねる機会はないと感じます。
それまでは中間に出ない期末に出ないものは学習したくないという頑なだった姿勢も
長文を処理するにはこうした基礎ができていないとムリと伝えると段々と本腰をいれて学習できるようになります。
中には「そうだったのか」、今まで何も理解していなかったと気付きはじめ、これまた初めて知る喜びやわかる喜びに出会う場面が訪れます。
ひたすら点数を取る為だけに勤しんだ無味乾燥な学習に魂が注入されるチャンスが受験直前期です。まもなく、その季節がやってきます。
一人でも多くの中学生が本当にわかる喜びにひかれ、真の学びに移行できることを願うばかりです。
2000年代に入り、若い講師の薦めでHPを作りました。
HPの第一面には、驚くほどそっくりな私の似顔絵があったことを鮮明に覚えています。
さすがにそちらは時代遅れになったため、新しいHPを作成するにあたり、このブログの作成が企画の中にありました。
保護者会では、伝えきれない教室に集まる子供達の現状を伝えるには、決して悪くはないと思い、隔週の約束でこれをスタートしました。
目を通してくださる保護者の皆様に多少なりとも有益となって欲しいレポートで、
これが芸能界にみるいわゆる「一発屋」の如く一回きりとならぬように、ブログ開始に際し、載せたい事柄をそれなりにストックしておきました。
授業ごとに全講師が作成する授業報告書は題材の宝箱であり、
大口を叩けば、毎日だろうが更新できるかも、という軽やかな心持ちでのスタートでした。
とはいうものの、いざストックしたものを読み返すと、どことなく違和感が残ります。
まがりなりにも、教育を実践する現場では、時が変われば、見えているものも、課題も変わることを度々実感するうちに、
これほど時々刻々と私達の感性や価値観は同じところに立ち止まることはありません。
こうして、今週もデッドラインを横目にしながら、ついネットの記事に目を奪われてしまう自分ですが、
今しがた、そのラインナップの中に「消えゆく昭和のスポーツ指導者達」なるタイトルについ心を動かされ、目を通してしまったわけです。
この記事は、チームプレイである野球のクラブチームや学校の野球にいる指導者について述べられていました。
特に今夏、高校野球で全国制覇を成し遂げた慶応高校の自主性を重んじたのびのび野球の対極として、
坊主頭で指導者の高圧的な指導に従順に大きな声で「はい」と繰り返す従来型(昭和型)の野球という構図の中で、話が進んでいました。
甲子園大会で全国を制した慶応高校が自由な髪型で選手一人一人が自分でやるべきことを考えながら
のびのびと野球に打ち込む姿にマスコミを筆頭に全国のファンの人々が高校野球の理想型と惜しみなく賛辞を送りました。
賛辞が尽きない報道に高校野球のファンである私には、かつてKKコンビの名で、高校野球界を席巻したPL学園の名が浮かんできました。
この強豪校を率いた当時の監督が(たしか中村という監督?)
「選手たちが勝手に練習メニューを決めるので、私はほとんどやることがありません」、とインタビューの度に謙遜されていたのを思い出しました。
考えてみると今から遡ること30年以上も前に、今回の慶応高校と同じ姿でやはり優勝をそれも何度も優勝を飾っていた高校があったということです。
今回はここで監督の指導について触れたいところですが、スペース上、別の機会とさせていただき、
2校の優勝した選手たちの特に優れていたのは、”勝ちたい” ”優勝したい”という気持ちの強さです。
そんなことは誰でもわかっていることであり、今更話すほどのことでもありません。
しかし他のチームの選手たちに勝るとも劣らない目標設定は、この両チームの選手たちの日常に「うまくなりたい」という
前向きな姿勢を与え続けたことも疑いのないことであり、こうした選手たちの向上意欲を監督は更に上手に引き出した可能性もありそうです。
翻って、学習塾という現場から、
彼らのように「できるようになりたい」という子供達の熱い想いが失われて久しい気がします。
一方、スポーツの世界には、これと反比例して、意識の高い若者が多く見受けられる気がします。
サッカーやラグビーのワールドカップや少年チームにおいても、若者のスキルアップは目覚ましいものがあると感じます。
学習に携わる先生と呼ばれる私達は、
意識の発芽、魂の注入から出直さねば、現在の地位が失われるのは時間の問題かもしれません。
ほんの3-4年前まで、私達が頭を抱えたことの一つに、予習に際して、解答を暗記してくる生徒の数珠つなぎ現象がありました。
社会ではありません。
算数・国語において、これは顕著であり、学習方法の軌道修正に大層難儀したのは、記憶に新しいところです。
特に3年前にいた2人の男子生徒が国語の記述解答を一字一句違わずに暗記できた強記ぶりには感嘆し、嘆息となりました。
この2人のうち1人は6年生のときに、四谷週テストではAとはいえ、10週連続全国一位という栄光に耀いた紛れもない逸材です。
しかしながら、受験本番では、第一志望を手中に収めることはできませんでした。
奇しくももう一人も、軌を一にし、偶然も偶然、2人は現在同じ学校に通っています。
ここまでお読みくださった保護者の皆様には、どうしてそんな愚行を教室では止めなかったのかと不審に感じられることと思います。
勿論、模範解答の暗記が求められる正しい学習ではないことを私達は無限ループ状に諭し、
彼らのご父兄も常日頃、学習方法の見直しをすすめてくださいましたが、晩秋の過去問演習時まで、この状態は継続されました。
この2人の主張は至ってシンプルでした。人前で「間違えたくない」というのが2人が異口同音に発した言葉です。
最近の学生が対話で、相手とのコミュニケーションに苦手意識があり、電話離れが加速しているという記事が出ていました。
相手にどう思われるのか、相手を傷つけてはしまわないか、といった繊細な意識で、日々を過ごしている若者世代にとって、
我々世代が小さなコトと捉えがちなミスや失敗が、彼らが保とう、守ろうとする自己肯定感をこともなげに崩してしまう事さえあるのかもしれません。
解答を暗記するという行為も共通の根から発生する現代の流行病の一種かもしれません。
毎日のように教室内では、間違えを恐れないこと、色々試して間違えを糧にすることを昭和から倦まず飽かず声高に叫び続けますが、
いよいよ時代錯誤のそしりは免れないところまでやってきたかもしれません。
「わかった」「できた」「もう一問出して」喜々とした少年たちは夢の跡となってしまったのでしょうか。
寂しさを禁じえませんが、近年は○は継続の為の担保のようです。×でも全然大丈夫だと思いますが...
風の中にも涼しさが感じられ、秋の訪れを思わせます。秋の到来はまた、新春の受験に向けたラストスパートを思わせます。
受験も時代の流れの中で、年々新たな形態を生み出し、ご父兄様の頃とは様相を変え続けます。
今回は、私がいる東京圏での近年の入試形態の変容が受験生に及ぼす影響について、
かつて入試形態が固定化されていた頃と比べながら3点ほど触れたいと思います。
一般論、受験情報の専門家とは大きく異なる部分も多々あることと思います。あくまで私見としてお目通しいただけたら幸いです。
小学校・中学校・高校・大学、それぞれの受験において、一校(一学部)に合格する為の受験機会はかつては一回が普通でしたが、
2000年を超えるあたりから、私立大学のセンター利用や指定校推薦、公募推薦、私立高校の(2次募集ではなく)2回募集、単願推薦、併願推薦、
都立高校の分離分割募集など、合格するための機会が、増えてきました。
こうした面から、昨今の受験は、以前と比べると、落ちる可能性・危険性はかなり低くなっており受験生達への心理的負担は軽減されていると言えます。
ただしこれは中学・大学のトップ校や一部の上位校には当てはまりません。
ITの影響がかなり大きいと思われますが、インターネット出願が一般化しました。
私立中学校で2月2日以降に入試を行う学校は、ほぼすべての学校がネット出願を行っています。
2月2日入試を行う学校は、2月1日23時59分59秒まで出願ができます。
このため、受験生の多くが1日の結果を見て、2日目の学校を決めることは珍しくありません。
「中学校受験は、受かってナンボ」というご家庭にも、
リスクマネジメントが当たり前となった現代には、ネット出願は、不可欠な出願スタイルと言わざるをえません。
大学受験では、もともと共通テスト(=旧センター)の2次出願、都立高校では、願書取り下げ、再出願といった
自分の得点や倍率を見てから、次の行動を決定できる制度があり、
現代の受験ではファイナルアンサーまでのモラトリアムがしっかり制度化されています。
このためとは言いませんが、近年昔のように、「何が何でもこの学校に行きたい」という受験生を見かけなくなってきました。
どの学校も休日を返上して、懸命にオープンスクールや体験授業、クラス体験を催しています。
しかし、「行きたい学校はあるの?」とのこちらの問いかけには、「わからない」が、一番人気かもしれません。
①と重なる点もありますが、受験科目を広く選択できるようになり、
一部の受験では、事前に取得した資格が、合否の判断材料となるケースもでてきています。
英検を筆頭に、数検、漢検等の資格が、幅を利かせるのは、今に始まったことではありませんが、
入社試験の面接で問われるようなそれまでの活動・活躍の履歴も一部では点数化されるようにもなりつつあります。
総じて、こうした流れは、各学校が、各々のアドミッションポリシーに則ったカスタマイズ化なのか、
あるいは(言葉が適切ではないかもしれませんが)単なる少子化対策なのか、その狙いは測りかねますが、
反対側、つまり受験生側からすると、より自分の有利な条件で、この受験を通過しようとする心理が働くようになるのは、至極当然といえましょう。
学習量より情報量。昔以上に情報を重視する家庭が増えている今日この頃です。
環境の提供に心を砕ければと思わずにいられません。できないことをできるようにしていく喜びを伝えたいものです。
数年間愚息がお世話になった少年野球チームで、時間の都合がつく時に練習や審判といったお手伝いをしてきました。
息子は一昨年チームを卒団しましたが、卒団間近に、某かの理由で4年生が次々とチームを辞めてしまいました。
昨年は高学年生が新6年生一人となり、この選手も別のチームへ移籍した為、
ご存知の通り、9人で行うスポーツですが、昨年はたった4人での船出となりました。
少子化やサッカー人気、父兄の負担の大きさといった逆風もあり野球人口は減少の一途であることは周知の事実です。
そうした逆風の中で、選手たちや卒団した子ども達の父兄が、熱心にビラを張ったり、
横のつながりで声を掛け合いながら、毎週のようにイベントや体験会を開催し、少しでも裾野を広げようと懸命な努力を続けています。
こうした中、時々お父さんやお母さんに連れられて体験会へやってくる未来の野球少年達に、
コーチや監督はなんとか野球を好きになってもらおうと手を尽くします。
やわらかいボールで近いところからキャッチボール。
初めから上手にとったり、投げたりできる子はほとんどいないかもしれませんが、それだけに上手にできると大きな声で褒めます。
また、うまくいかない子どもには、あまりああしろ、こうしろ、というアドバイスはしないようです。
つづいてバッティング。
至近距離で下から、やさしくボールを放ります。うまく当たると大喝采。
次は転がるボールをつかむノック。
ここまでの3つの活動で、お父さんやお母さんも子どもと一緒に汗を流す家庭もあれば、1球ごとに声援を送る家庭もあり、
体験に連れてくる父兄のただ1つの想い ― 子供たちに野球を好きになってもらいたい!― が傍で見ている私達にもよく伝わってきます。
こういう背景の下、野球のボールに触れた子供達に親の想い、コーチの想いは届くのでしょうか。
外れて欲しいと思いつつ、敢えて結論付ければ、「9人への道のりは尚遠くになりにけり」かもしれません。
野球はもともと失敗のスポーツであり、10回持って3回ヒットができると称賛されるというもので、どんな優れた選手も10回中7回は失敗し、
それが却ってプレイヤーの心に火をつけてきました。しかしながら、近年こうした闘争心が子供達の心の中から消えつつあるように感じます。
少年野球のグラウンドでは、日常の練習風景でも、体験の場面でも「もう一回お願いします!」「もう一丁こい!」のような威勢のよいセリフは、
滅多に耳にしなくなった気がします。時折、ノックの球を取れなかった少年が元気よく帽子を叩きつけると、次のセリフは「もうやめた」と続きます。
体験にきて、上手にバットにあてられなかった少年は、次回は来そうにありません。
高校野球の強豪校に象徴されるメガ野球部では、熾烈なレギュラー争いの下、選手各々が自分磨きに「もう1球」を口走りそうですが、
部員がおらず複数の高校で連合チームを作って、運営システムの維持に奔走する時代では、頼まれて試合に出る選手はレギュラーは保証されがちです。
できることだったらやる。保証されているならやる。人とはそういうものだ、とも言えます。
教室にいても、「もう1枚下さい」「もう1回やってみる」というセリフは聞こえません。定員割れが多くなった受験では、合格は保証されています。
そんな時代の流れにあっても、どこかのCMの二番煎じですが、突破する力のある子供達が育つよう環境の提供に心を砕ければと思わずにいられません。
できないコトをできるようにしていく喜びを伝えたいものです。
例年よりも、際立って暑かったという印象の今年の夏が終わりを告げる気配を見せぬまま、
今年も無事夏期講習は最終日を迎えました。
毎日授業を連続できる講習では、普段の週2〜3回の授業よりも高いスキルや知識の定着が期待できるので、既製品を使用しない当教室では、
生徒の多くが上半期にできなかった単元を集計し、日程を相談しながら、毎年優先順位をつけて各クラスの講習カリキュラムを作ります。
この作業の為、講習スタート前の一週間から10日間は、休講日としていますが、
それだけ手塩にかけたコンテンツは、どの生徒にも漏れなく習得させんと我々講師たちの鼻息は荒くなるばかり....というのが例年です。
ところが、今年は、始まって数日終わったころ、算数の先生たちの誰からともなく、解法を暗記している生徒の話題がもちあがり、
各学年でそうした生徒の存在が問題視されるようになり、話し合いを行いました。
その結果、今講習は、カリキュラムの完遂は一旦横におき、
まず算数において正しい解答を手にするためのプロセス作りに時間を割くこととなりました。
まずは問われていることを明確にする為に問題文に線を引くことの徹底です。
この次が、問われているものを導くために必要な条件の準備です。
算数が苦手な生徒の多くは、ここで頭の中が整理しきれずに、適当に数字を組み合わせてでたらめに答えを出してしまいがちです。
この状態を防ぐべく、落書き帳を用意してもらい、どの問題も極力、図におこす習慣化を目指しました。
また式を立てる際には、数字ではなく、言葉による立式の習慣化も目指しました。
講習が終わり、その成果はまだはっきりとは見えていません。
しかしながら、カリキュラムの完遂と引き換えても、実りある時間を作り出せたという満足感が講師間には漂います。
下半期の算数はきっと上半期になかった成果が出せるだろうという期待感も漂う今日この頃です。
総じて、コスパの良さを指向し、極力無駄を省き、時間を最大限に有効活用することを邁進し続ける社会にあって、
子供たちを取り巻く教育現場にも日進月歩のICTツールが学びの環境に黒船のように乗り込んでいます。
こうしたツールをサクサクと使いこなす中高生を目の当たりにするにつけ 、ITリテラシーの高さへの関心を禁じ得ません。
その一方で、ガラパゴスに取り残されつつあるやもしれない私は、条件反射的にそれらハイテク技術を活用し、これからの子供たちに何を学ばせていくのか「学びの確信なるもの」が一層ぼやけていくようにすら見える無軌道に発展を競う時代の外野の喧騒に巻き込まれる不安に苛まれます。
自然科学、社会科学、人文科学などの名称で私たち親世代が手にした学識に対峙させるべく 新たな学問領域が出現する可能性は少なくないでしょう。
私が視聴できるYouTubeでは、例えばひろゆきさんは現代人に火の起こし方を学ぶ必要性は0と説きます。
ホリエモンさんは寿司職人になるための10年間の修行に不要論を唱えます。シャリは業者に、刺身は魚屋に外注すればいいだけのこと、とも主張します。
どのような現代の哲学者の持論にも、真と偽は含まれているのだと思います。
あえて言うと 、現代は何でもありという時代かもしれません。
しかし、そんな時代にありながら、子供たちの成長過程で何をどのように学ばせていくのかについては
年長者はその意思決定を怠るべきではないのだと強く感じます。
戦後昭和期には、「親はなくとも子は育つ」「子は親の背中を見て育つ」といった言葉も 聞かれ、不満足に溢れた時代のもと、
将来の夢や希望に満ちた子供たちは、勝手に勉強したり、グレたり、家業を継いだりと、大人たちとぶつかりながら自分の人生を整えていました。
しかしながら、社会が整い大人も戸惑う情報過多の時代に子供に任せるという転嫁は絶対に避けてしかるべきものです。
子供たちの成長に向ける教育は、学校では、校長先生が旗頭(はたがしら)となって理念の具現化を目指します。
今年お邪魔した女子校の校長先生が次のようにお話しされていたのが強く印象に残っています。
「私は苦しむことができる生徒に入学してもらいたいと思っています。」(中略)「算数の入学試験問題の回答で苦しむことができる子なのか判断します。」
前回のブログで複数の学校で「失敗していい学校」と力説される校長先生たちのことを書いたと思いますが、
この校長先生の発言も同じ根から派生してるように思います。
YouTube でもキングコングの西野さんが失敗する人の特徴は行動の始めに「質」を追い求めること、と述べていました。
失敗することはコスパが悪くなることですから失敗をしないようにと「質」ばかり求めてしまい、
肝心な「量」と「スピード」をないがしろにするそうです。
夏休みを前に某大手企業が最近のチャットGPTを世に送り出したというニュースが耳に入りました。
答えは教えず、ヒントを提供するという最新ツールということです。
目の前のことに全力で向き合い、たとえ小さなことでも何かできるようになったという
自分の成長や達成感を純粋に喜べた子供たちのいた「昭和は遠くになりにけり」かもしれません。
昨年に続き、今年もできる限り、学校に足を運ぶよう努めておりますが、今年はこの1ヶ月間程の訪問で、
「失敗してもいいんだ」という雰囲気づくりを大切にしているという先生方の言葉を幾度も耳にしました。
今回は私達学習塾とも共有される問題意識について、触れてみたいと思います。
最近の子ども達は、失敗に弱い、失敗慣れしていない、という言葉を耳にするようになり、久しい気がします。
私自身、初めてこの言葉に接したのは15年以上も前だったように思います。
言い回しは異なりますが、子育てや教育機関の情報紙Pの表紙に「お宅の子どもは負けを認められますか。」という大きな活字が躍り、
変な話ですが、私自身溜飲を下げ、このモヤモヤは自分自身が抱える苦悩ではなく、時代が抱え始めた悩みであり、
正面切って乗り越えねばならない課題であるのを認識した記憶が今も蘇ります。
当時、教室では、テストの度に多くの白紙答案が出現し、ようやくつきとめた子ども達の意識が白紙は×ではないというものでした。
自分は回答していないのだから、×ではない、という主張です。
妙に納得させられるところを、一歩踏み留まって、それほどまでに×を恐れてしまうようになった現実を知り、
そして、子ども達に失敗は成功のもと、人間は失敗を糧にして成長していく、というビジョンをどう伝えられるのか、
という試行錯誤の放浪がスタートしました。
カーナビが出現したとき、私達は失敗せず、目的地までロスなく、到達できる手段を手に入れました。
そして今はそれは私達の生活から切り離せぬ、完全に私達の一部と化しました。
現在はカーナビ以上の道具や手段を手にする社会で、今から未来へかけて
テクノロジーは更に生身の私達のロス・ミス・失敗を取り除くべく、一層の発達を遂げることでしょう。
私達の潜在意識において、ロスやミスは嘲笑されるべき人間の悪の1つと位置づけられる日も遠くないかもしれません。
人間が自力で、色々な問題解決を目指し、ミスやロスを伴う試行錯誤を通して成長を図る場面と
先端技術を駆使して、他力で問題解決を図る場面の棲み分けはどうするのか、
ChatGPTというまた新たなモンスターの出現は子ども達をより失敗から遠ざけることにはならないのでしょうか。
スペースの都合上、今回はここで終わらせていただきます。
開講以来、長年、絶やさず続けていることの1つに、1日の終わりの教室清掃があります。
教室も永い歳月を経過しましたが、現在、この教室の清掃は、毎日私が一人でやっています。
こんな記述をすると、なにやら「哀れな教室長物語のはじまりはじまり」のような展開をイメージされそうですが、そういう話ではありません。
そもそも掃除という行為が私は大好きでもあり、やりたくないのにやらねばならないようなことでもありません。
小さい頃、玄関で外に向けて靴を揃えることを習慣にしてもらったお陰で、今も毎朝気持ちよく外出ができますが、掃除、清掃もこれと同じで
使用したものを元の状態に復元することで、次の行動に円滑に移行できるという大きなアドバンテージへの初めの一歩になっています。
これさえやっておけば、次の日を何の不安もなく迎えられるという儀式みたいなものです。
子ども達の行動でいえば、明日の時間割を揃えるのと一緒です。
また受験を目標としている教室の生徒達には、常々成功の秘訣は「準備と片付け」だと伝えていますが、
学習したことを放置しないでしっかり整理することと清掃は同源と言えそうです。
さらに掃除には時間という副産物がついてきます。体が作業を行っている間、脳内では、その日一日のレビューができるというわけです。
生徒の様子、授業のクオリティー、そして次回のプレビューといったことが清掃と並行にできるというわけです。
そんなわけで最後の生徒を送り出してから、ハード、ソフトの両面から大切な清掃時間のスイッチをいれるわけですが、
その日の様子次第で時には心軽やかに、時には重たい心で清掃時間のスイッチをいれるわけです。
実は、このごろそんな時間に新たな楽しみが一つ増えたのです。それは表題で触れた消しゴムのカスです。
当教室は、ここで問題を解けるように導く、という指導コンセプトのもと、ホワイトボードの重要事項をノートに写すよりも
問題との闘いに頭を悩ます時間のほうが圧倒的のため、自ずと消しカスの量は増えることになりますが、
小学生たちの部屋に比べて、中学生たちの部屋の消しカスが、断然少ないという状況が何年も続いていました。
もちろん当教室は、中学生の絶対数が少ないという事情もありますが、この点を割り引いても、
決して多くはなかったこれまでに比べ、今年度に入り、その量が次第に増加していると感じられるようになりました。
新年度、特段生徒が増えているわけではないので、恐らく一人当たりの努力量が上昇気流に乗り始めたのではないか、
そんな期待感を消しカスがもたらしてくれるのです。
この期待感が裏切られぬよう、この変化を生徒に伝えてますますこの量が増える流れをつくりたいものです。
どれだけ増えても大丈夫です。
最近購入したコードレスの吸引力はまだまだその能力を持て余しています。
どんなことであっても、途中で投げ出したりせず、最後までやり切る力、やり抜く力が大切なのは言うまでもありません。
受験でも、たとえば、算数のテストは学校のレベルが高くなるほど、問題が複雑になり、途中で心が折れそうになっても不思議ではない中、
集中力をもって効果的に正解にたどりついた生徒に女神が微笑んでくれます。
もっとも最近は、中堅校の問題でも、単純な計算問題は数を減らし、思考力を試すような問題が増加しているような印象を受けます。
男子・女子を問わず、算数1科目での受験もとても目につくようになりました。
そんな思考力を重視する入試の増加傾向に反比例しているかの如く、手強いものを目の当たりにしたとき、
少し立ち止まって思案や工夫を楽しめる子どもの出現率が低下傾向なのではないか、そんな危機感を覚えるこのごろです。
「何が何でも答えを出す!絶対あてるから先生答えを言わないで!」そんなガッツあふれるコメントを耳にする回数が減っている気がします。
子供達をストレスから守ることが社会の要請になり、ストレスだと感じる可能性があるものを取り除いていると、
勉強すること自体をストレスと感じる生徒がいても、不思議ではないと思います。
ゲームに没頭する子供達にとっては尚更かもしれません。
教室に立ち続けると、その時々の子どもたちに時代を反映させる特有の相が見えてきます。
この教室はありがたいことですが、自ら望んで受験を希望する生徒が相当数通ってくれています。
それでも最近は、そんな生徒達の中に苦手な科目はスル―、得意科目でも嫌いな単元はスル―と頑なな態度を示す生徒が多くなってきていると感じます。
これはあくまでも私の印象であり、数値化もデータ化もできていない話ですが、
こうしたスル―に慣れる生徒達に対して、当たり前のこと、と刷り込まれている印象があります。
ご家庭では或いは親子間で何をやる場合でも、途中までにしないという約束事があるのかもしれません。
そういう約束事で生活すれば、途中でやめることに気持ち悪さを感じるのかもしれません。
仕事柄、私立小学校受験生をお持ちのご両親向けに入試に向けた模擬面接を実施しますが、
その際、私学の面接官がよく尋ねる項目に「家庭の教育方針」や「家庭の教育における父親、母親の役割分担」がありますが、
「ごはんを最後まで残さず食べさせます」という回答を何度か耳にした記憶がよみがえってきました。
幼いころから最後までやるということを習慣づけられれば、
その習慣が学習面にも機能することが期待できるのは確かだと思います。
仕事にせよ、勉強にせよ、モチベーションを高めるのに、成果や結果を出すことほど効果的なものはありません。
前回、学習の成果を出す上で、基本中の基本となる「話を聞く姿勢」について触れました。
我々大人同士であっても、他者の話に虚心坦懐(きょしんたんかい、先入観を持たず、広く平らな心。また、そうした心で物事に臨む態度。)に耳を傾けることが減っていく印象の強いこの時代、親の鏡と言われるこども達の一部が、過度の自信をまとい、聞く耳を失うことで、本来手にできたはずの成果をみすみす逃してしまうという危うさを指摘させていただきました。
本日もまた近年の苦戦を強いられる生徒の間に見える負の行動について触れてみます。
本日は表題にもある「書くコト」です。正しく言うならば「書かないコト」です。
時代の流れとともに鉛筆やペンで紙に書くという機会は減少していることは疑いのないところです。
手紙を書く人や年賀状を送る人も以前よりもずっと減ってしまいました。
学習の分野においても、ひと頃に比べ、小学生の宿題に計算ドリルや漢字ドリルを見かける機会もずっと減りました。
こうした環境下で育っている現代っ子達の中に手を動かすことに抵抗感を覚える子がいても、至極当然だと言えます。
授業を受けているこども達の中にも、ほとんど手が動かない子の存在も珍しくなくなってきました。
さらには文章を読むのを億劫と感じているフシのある子も多くなりました。読む体力のようなものは確実に年々落ちていると思います。
現実的な問題として、どの入学試験においても記述問題はあいかわらず幅を利かせており、
算数においては問題文を瞬時に図に起こすだけの力は不可欠です。
ですが、いきなりそういうことはできません。
当教室の生徒には今年、予習の段階から、ノートづくりを課すことにして、どの生徒も手を動かすことへの抵抗感の解消に努めています。
紙に書く(描く)ということは、頭の中で情報を整理することです。
書いたりせずに、目で見るだけの生徒は頭の中で知識が雑然としてしまい、問題を目の前にして、正答へ導くことは困難です。
まずは日々の学習の中に手を動かすという態度を採り入れることをお薦めします。
負の習慣を逆転できれば、成果を手にする日がぐっと近づくことは間違いありません。
まずは身の回りの漢字の書き取りからでも始めてみてはいかがでしょうか。
新年度がスタートして2ヶ月以上が経ちました。
この2ヶ月で、自宅での学習をうまく軌道に乗せることができた生徒と予習も復習もなかなかうまくいかず、
時間ばかりが過ぎてゆき、なかなか一週間のリズムを掴みきれないという生徒の分岐にさしかかる頃です。
合否に関しては、「意欲」「習慣」「学習量」の3要素の充実度が大きなウェイトを占めることは言うまでもありません。
この3要素を調えることができれば志望校への道は自ずと開けます。
ところが、しっかり予習をしていながら、伸び悩む生徒が連続するという残念なケースが近年連続したので、
この落とし穴について、少し触れたいと思います。
しっかりと予習をしているのにも拘わらず、頭打ちになる最大の原因はズバリ授業の軽視です。
近年、中学受験におけるお父様の関与は年を追うごとにその度合いが高まる印象が強く、
当教室の面談や保護者会でも、半数近くがお父様になる学年も出てきています。
そんな熱心なお父さんが教えてくれる算数や国語で、満腹状態で教室の授業に参加する生徒達が多いのですが、
その一部に「もう僕は大丈夫。わかっている」という安心感のオーラに包まれ、
集中力や緊張感を欠いたまま時間をやり過ごしてしまう生徒が残念ながら存在してしまいます。
一般に進学塾の講師は、長年の経験値から効果的な学力の蓄積方法や指導スキルを持っており、
またどの科目のどの単元においても、話を聞いていれば、陥りがちなミスを回避でき、学習意欲の維持も可能だと思います。
予習をしっかりやってくる生徒達なので、最終的には合格は手にするのですが、
予習が生み出したタイムロスがなければ、あるいはそのロスを最小限にできていれば、1ランク、2ランク上への挑戦も可能だったと思います。
「先生のやり方とパパのやり方が同じか違うか、パパに教えてね」- お子様とのそんなやり取りでもあれば...
春期講習も最終日になりました。
難易度を増す予習シリーズと格闘する小学生たちは、
平素の通常授業時間の枠で処理しきれなかった内容の習得をこの講習に持ち込まざるを得ません。
今回の積み残しは、特に国文法の単元でした。
この期間は新年度の初めでもあり、ことわざや故事成語などの言語分野の知識拡充も抱き合わせたカリキュラムを用意しました。
4月に新年を迎える中学生たちには、小学生同様、知識の拡充を目指し、英単語と英作文、並びに漢字をカリキュラムの中心に据えました。
特に新中学1年生には、名詞ではなく、初めに一般動詞と代名詞を覚えることで、
be動詞と一般動詞の識別が可能になり、英作文への移行もスムーズにできるメリットも加わります。
こうして、小・中学生とも覚えることが中心になるカリキュラムを目の前にして、生徒の行動パターンが2極化します。
一方は、「書くのはイヤだ。面倒くさいので、見て覚えよう」グループ、
他方は「負けたくない。覚えられるよう何回か書こう」グループです。
この数年、特に書くことに抵抗のある子供が増加の一途をたどる印象が強く、水を飲もうとしない馬の話が幾度となく頭をよぎります。
中学受験を目指す生徒や負けず嫌いの性格の持ち主は、学習に対しての積極的なアプローチが習慣化されますが、
そうではない生徒のほうが多数派ではないかと思う令和時代です。
ところが、この春期講習の新中2のクラスでちょっとした化学反応が起きました。
当教室は、個別指導の希望生が少なく、8割以上がクラス生という構成になっているのですが、
残念なことにこれまで無風状態だったクラスに突然ライバル視という感情が入り込み、極端な言い方ですが、下剋上のような競争原理が発生しました。
元来クラスのメリットとはそういうものでしたが、近年そうした他者との比較を避けたいとする
穏健派の中学生が多数派を占めていたため、モチベーションとなる筈の競争原理は姿を消していました。
この講習で目の当たりにした好ましい切磋琢磨が1学期以降も継続してくれることを期待したくなる講習最終日でした。
2023年度の春期講習についてお知らせいたします。
学年 | コース | 時間 | 費用 (税抜) |
新小4年 | 四谷大塚中学受験2科 | 13:00〜16:00 | ¥33,000 |
新小5年 | 四谷大塚中学受験2科 | 09:00〜13:00 | ¥42,000 |
四谷大塚中学受験4科 | 09:00〜16:00 | ¥72,000 | |
新小6年 | 四谷大塚中学受験2科 | 09:00〜13:00 | ¥42,000 |
四谷大塚中学受験4科 | 09:00〜16:00 | ¥72,000 | |
新中1年 | 中学準備講座 | 16:00〜18:00 | ¥20,000 |
新中2年 | フリーDo 2科 | 18:30〜21:00 | ¥25,000 |
新中3年 | フリーDo 2科 | 18:30〜21:00 | ¥25,000 |
3/27(月) | 3/28(火) | 3/29(水) | 3/30(木) | 3/31(金) | 4/1(土) | 4/2(日) | 4/3(月) | 4/4(火) | 4/5(水) |
★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 休 | ★ | ★ | ★ |
3/27(月) | ★ |
3/28(火) | ★ |
3/29(水) | ★ |
3/30(木) | ★ |
3/31(金) | ★ |
4/1(土) | ★ |
4/2(日) | 休 |
4/3(月) | ★ |
4/4(火) | ★ |
4/5(水) | ★ |
小学部の新年度が始まり、早一ヶ月が経ちました。
中学受験の教室は、2月から新年度というのが一般的ですが、当教室も5月の週から、授業を開始しました。
毎回ご覧頂いておりました皆様には大変申し訳ありませんが、今後もできる限り現場の様子がお伝えできるよう努めますので、宜しくお願い致します。
23年度の中学入試、高校入試とも無事終了しましたが、(合格実績はHPに載せます)、息をつく間もなく、次の受験に向け、スタートが切られました。
今回の受験、とりわけ中学受験は、データが示す以上に、厳しさを感じたというのが、率直なところです。
従来であれば、この位まで到達していればいいであろうというラインでは合格が難しくなった印象でした。
この経験から新年度は中学受験の標準クラス以上の生徒には予習に際し、各教科で必ずノートに予習してくることをマストにしました。
これまで当教室では、この教室でできるだけ多くの問題演習を行うという方針から、プリントを中心とした学習が主となり、ノートの作成は任意でした。
算数については、プリント中心の学習でも、成果を得ることは可能ですが、
理科、社会に関しては、知識の整理、整頓にノートづくりが不可欠であるのは、言うまでもありません。
今回の受験生は、理科と社会に最後まで苦しめられました。
4年次、5年次でうまく波に乗れなかったツケを6年の1年間で返済しなければなりませんでした。
そもそも、受験に対応するための学習は、入力と出力のトレーニングと言い換えられます。
中学受験を目指しているという条件付きとはいえ、各学年の小学生に予習シリーズのノートまとめを義務化することを
教室側がためらい続けた失態が今年の受験を厳しくしたとも考えられます。
こうした理由から今年度より、心を鬼にして、予習に際してのノートづくりに取り組み始めてもらいました。
幸い中学受験クラスのご父兄は当教室が毎授業送信する授業報告のメールをつぶさにチェックしてくださり、
生徒個々の問題点に迅速に対応される方がほとんどの為、
今週のノートづくりにもお力添えをお願いし、現時点で生徒全体の3割強の達成率という印象です。
しかし、最後に、ここからが問題ですが、ノート作りが目的となることあるいはノート作りが作業に陥ることへの不安が拭えません。
ノートは知識と整理を整理しながら、情報を入力し、入力した情報を誦んじる(そらんじる)ことがゴールです。
つまり何も見ないで、入力した情報が口から出てくることを目的に取り組む必要があります。
現在多くの生徒が週テスト、組分けテストに参加しているわけですが、自分のノートづくりが点数に反映されてこその学習です。
ノートづくりがやらされている学習から主体的な学びへの第一歩になってくれる様、背中を押していきたいと思います。
23年度の中学入試が終わりました。
今年の6年生は、抜きんでた生徒のいない学年でした。組分けでは一度もSに届くことがなく、受験の日を迎えました。
6年生になってどの科目も6年上巻を必死に身につけようと頑張るのが精一杯でした。
深く考えること、論理的な思考はあまり得意ではない生徒達が集まりました。いつもニコニコ、ニヤニヤしている印象の強い生徒達でした。
講師の話を最後までしっかりと聞くのもあまり得意ではありませんでした。そして2月1日。半分近くの生徒が第一志望に届きませんでした。
2月2日の厳しさは誰もが知る所であり、父兄や我々には重い重い空気がのしかかりました。
結果は4勝1敗。
2月1日の不合格に動じなかったご父兄の方々が異口同音に仰いました。本心はわかりません。
ただ、普段から間違えることにまみれてきた強さと深く考えすぎない明るさはここにきて大きな意味を持ったのかも知れません。
私の勝手な想像かもしれませんが、この6年生達はきっと誰もこの受験は苦しかったとは言わないような気がします。
毎日毎日コツコツ勉強を積み重ねてできることが1つ1つ増えていくことを喜びと感じていた生徒が多かったと感じます。
優秀とは言えなかった日々が却ってできるようになる喜びをもたらしてくれました。
更に基礎を固めることに精一杯な毎日は合格という言葉に踊らされることのない地道な学習を可能にしてくれました。
今年の受験は、こんな地味な日々の積み重ねの成果でした。
できるコトが増えていく喜び。
どの年も受験もこのできる喜びが推進力となるように指導を進めていきたいと思います。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
中学受験がいよいよ目前です。
これまで当教室では、NGだった学校の欠席した生徒のフォローもコロナの流行でいつの間にかなし崩し的に常習化してしまった今日この頃です。
追い込まれた感をにじませる生徒達には、普段の学習が、一番大切であったこと、
何年か先のあらたな受験では今現在のような苦しみを経験しなくともよいような、
しっかりと準備を調えられる受験生に成長していることを期待しながら、
本番であと1問“丸”をもらえるように、講師全員で必死のサポートをやっています。
魔法陣が数字パズルなど、ものすごく頭を使った1回でした。
ゲリラ戦で偶然答えが出た、ということではなく、魔法陣はタテ・ヨコ・ナナメが45÷3になることへの気付きに誘導しました。
集合の問題でベン図の作成を通して問われているコトの性質も理解しました。
グループが3つの問題は手強かったです。
等差数列をはじめとする様々な規則性に関する問題の波にもまれました。
日付算が未だ定着しない生徒が心配です。
次の組分けに向け、大奮闘中です。
夏休みに抜かしてしまった流水算に不安が残りますが、そもそも比の活用に習熟している生徒と未だ危うい生徒の間の差は、縮めておきたいところです。
埼玉は全員○をもらいました。そのことが大きな気の弛みとなってしまっている生徒がいる年です。
1月受験の是々非々は様々ですが、今年は現時点でマイナスの様相です。埼玉受験と東京は別物です。
ほとんどの生徒が参加してくれた冬期講習では、中1英語の完全習得が絵に描いたもちに終わり、
現在形、時に三人称単数、進行形、過去形の分類の精度が今一つの状態です。疑問文、否定文づくりにミスが続きます。
期末の足音が忍び寄りますが、まずはここを固めたいと思っています。
比較級づくしです。比較級の単元そのものは、それほど大変ではないと思いますが、
年度の途中から入会された生徒は英語の基礎(中1範囲)に苦労しています。期末前に少しでも、理解を進めておきたいです。
ひたすら過去問中です。リスニングが勝負を分けるかもしれません。
皆様 新年明けましておめでとうございます。
教室では、入試を直前に控えた小6、中3の活気がみなぎる冬期講習の真っ只中です。
教室では、レポートの材料にあふれる中ではありますが、年頭ですので、僭越ながら教室長としての新年の抱負を述べさせて頂きます。
いよいよ埼玉から入試が始まります。
全員の努力が結実することを祈るこの時期に必ずボーダーにいる生徒のことで頭が一杯になってしまいます。
もっとよい導き方があったのかもしれない、あのタイミングでもっと強く手綱を引き締めるべきだったかなど、
受験直前のほうが走馬灯はその勢いを増しています。
主役はボーダーの子供達。個々に後悔に似た感情が去来します。
けれども、伸び悩む生徒に共通する課題のひとつにしっかり相手の話を聞く姿勢というものが挙げられます。
今年はすべての生徒に虚心で授業に臨める空気感をつくり、講師の言葉の伝達率が高い、落ち着いた環境づくりに努めたいと思っています。
どんな学習塾でも、預かった子供達を伸ばしたいという気持ちはおそらく共通のものだと思います。
当教室ももちろん例外ではなく、生徒の全員が勉強できる優秀な子供達に成長させるべく心血を注ぎます。
しかしながら、受験を目前に控え、6年生と中3生の結果を悠然と待つことができた年は一度もありません。
毎年必ずボーダーあるいは志望校を下げる生徒の存在を断つことができずにいます。
0人にできなくとも、最小限に留める仕掛けを増やさなくてはいけません。
よく頂く質問に受験勉強はいつから始めるのがいいか、というものがあります。
勉強にも色々ありますが、特にテストや入試などで高い得点力を得られるような勉強となると、
子ども自身の学習への向き合い方を抜きに回答することはできないですし、子どもの様子からかけ離れた回答は無意味だとも言えます。
ただ机に向かう時間を増やしても結果が伴うことはあり得ません。
1.に準じますが、勉強に正対しきれていない生徒や、及び腰の生徒は
大概において教室では生徒から離れた席を選ぶのが特徴であるのは、今も昔も変わりません。
この様な生徒は、先生に指名されるのが嫌である半面、指名されて答えられることへの憧れも隠し持つものです。
勉強に対して及び腰の子ども達の多くはこれまで頑張ってきたけど
自分にはできないという諦めの心と、自分を評価してもらいたいという心が混在するものです。
新しい年は、まず虚心にこちらの話に耳を傾けてもらい、先生の話を聞けばわかるかもしれないという復活の心の火をともし、
1人ひとりの自己顕示欲に大きな火をともすような授業スタイルを確立したいと思います。
先生にあてられて、答えられたという経験は、生徒に前向きな姿勢をもたらす魔法にもなれるものです。
今年はすべての生徒に自己肯定感をもたらす指導元年を目指します。
今年最後の投稿となりました。 今回は次年度の生徒募集に向けて、当教室のコンセプトを描かせていただきます。
コスパと塾の親和性
コスパという言葉が定着して久しくなりました。大人から子どもに至るまで、多くの日本人の行動原理にコスパが大きな影を落とします。
費用対効果とも言われるコスパ指向は、支払った金額に見合うパフォーマンス、
成果を手に入れようとすること、更にはより小さな投資でより大きな成果を求めようとする心の働きです。
人間ならば、誰しもが望むところでもあり、否定など誰にもできないものです。
では、このコスパという言葉を学習塾の現場から眺めてみると、
月謝や1コマ当たりの単価の競い合いはひところの激しさを鎮静化させてきたように見えます。
とはいえ、コロナ以降、自宅で端末を使用した映像授業の広がりが、学習塾の価格競争を再燃させる要因になるかもしれません。
さて、ここから本題ですが、昨今学習塾に求められるコスパは費用ではありません。
教室では子供達全員ではないにせよ、その多くが学習時間の長さを嫌い、学習時間の最小化を求めてきます。
個別指導塾の最大手では、そんなトレンドにしっかり符合させたAIによる最も効率のよい学習を推奨し、生徒や父兄の人気を集めています。
お子様ができないところを効率よく改善するテキストと学習法は、多くの人々を魅了するようです。
しかしながら、時としては、このスタイルが学力を身に付けるのに機能する度合いを考えると、
反対にコスパはとても低いのではないかと感じてしまいます。
基本問題のドリル・反復といった地道なトレーニングに十分に時間をかける必要はないのだろうかと...。
反復の中から様々な気付き、発見が生まれることは、少なくありません。
それまで何気なく行っていたことが、ある日突然「そういうことだったのか」と意識され理解を深める経験は誰にでもあるものだと思います。
また基本の反復は作業の精度を上げ、処理速度も向上させ、延いてはそうしたプロセスが匠を生み出すのは紛れもない真実でしょう。
先日は、かの堀江貴文氏が「寿司職人になるのに1ヵ月で充分だ」と力説する動画を目にしましたが、
現代的でとてもサッパリした思想に同感された方々も少ないかもしれません。
ですが、10年の修業という場数を踏んだ職人と1ヵ月デビューの職人とではできることには大きな差があるだろうことは想像に難くありません。
初等・中等教育において、学ぶ特定の教科学習を将来の専門性への一歩目と考えるのか、あるいはこれを単なる通過儀礼と捉えるのか。
各ご家庭での立ち位置によって様々な考えが存在します。
先日お邪魔した小石川中等教育学校で、一昨年赴任されてきた校長先生が何度も、口にしていた
「小石川という学校の特性と親和性の高い子ども達に来てもらいたい」という言葉が妙に耳に残りました。
小石川にはたとえば受験に出ない科目を捨てるという概念は存在しないそうです。
それこそコスパ最重視の時代に、逆行するコンセプトを有しながら、
圧倒的な人気を集める真の教育の姿の一形態だと感服させられた記憶が鮮明に残っています。
様々な教育機関のコンセプトに賛同するか否かは各家庭で判断されることです。
桐山学習指導会は、教室も小さく、最大の教室でも12名が限界の少人数制の教室です。
すべての生徒に目の前にあることに対して、成果を出せるよう全力で努力できる姿勢を育てることから始め、
個々に異なる教材を与えることなどを実践しながら、あらゆる応用問題を処理するための盤石な基礎学力の構築を最優先に指導を進めています。
言い換えると、どの教科であっても、基礎・基本が欠落していれば、そこの補完・補強には、必ず時間を割き、
次の段階では自分の力で問題処理ができる状態を目指します。
つまり基礎の欠落状態にも拘わらず、目の前の問題だけを解くための付け焼刃的な指導は避けるべきだと考えています。
多くの中学生が中間テスト・期末テストに際して、刹那的な学習を行い、
結局は何も力を付けていないという状態に陥らぬよう系統だった確かな学びを実践する教室を目指しています。
古色蒼然(こしょくそうぜん:長い年月が過ぎて、ひどく古びているように見えること)かもしれませんが、
教室の運営コンセプトに親和性のある子ども達に集まってもらえることを目指し、新しい年もまい進したいと思っています。
文責 桐山学習指導会 塾長 神田 正道
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
中3会場テストの話
都内の公立中3生が毎年初夏となると、こぞって申し込む会場テストはコロナ前はどの会場も定員締め切りの連続でした。
さしづめトップアイドルのコンサートチケットの如くの大盛況ぶりは留まるところを知らず、
再開となった今年の会場も早々と申込方法終了との連絡が続きます。
学校経営が難所に差し掛かる多くの私立高校では現在内申以外にこの模試の結果で合格を確約しており、
現実も多くの中3生が毎月のように5千円近いテスト代を支払って参加する満員御礼が連続する要因かと思います。
一見すれば今の中学生はよく頑張っていてその意識の高さに感心すべきというところです。
もしかしたらこの模試人気は現代の子どもたちを覆う「ワンチャンイケるんじゃね」型思考が
これを陰から支えているのが本当のところだと思えて仕方ありません。
当教室も6年前までは30年近い付き合いのある模試会社の窓口を務め、参加生に応じたマージンを頂戴していました。
しかしながら、学習とは向き合わずも毎月模試ばかり申し込む生徒にテストばかり受ける理由を尋ねると、
「次受ければ偏差値が60になるかもしれないし」という模試をギャンブルのように捉える回答を得ました。
努力すれば成果が出ますが、勉強をしないでまた受けても一切復習をしない姿勢のまま、
親は日頃机に向かわない子が模試を受けると言えば「No」とは言えないのでしょうが...
図形の形や大きさの認知を学習しました。
まだ頭の中で想像できない生徒は今日もはさみで切ってみました。3ケタのたし算ができるようになりました。
立体の展開図と道のり、距離の学習でした。
一部の生徒が、頭の中で、立体図形を組み立てることができていないので、映像や工作を通して、この感覚が習得されるよう頑張っています。
条件整理と推理の単元でした。
図や表におこして各条件を落ち着いて吟味する姿勢が求められます。落ち着いて取り組むことも能力の一つです。
消去算が中心ですが、前週の表面積を乗り越えられない生徒が多く、立体を展開図に起こせる練習を行いました。
消去算は楽しく、学ぶことができました。
水の体積の単元でした。底面積と深さ、そして水の体積の3つの要素だけに注目して、同じ量をヒントに問題処理をします。
下巻の共通テーマの比を使えた生徒と同じ量になかなか注目出来ない生徒に差がついてしまいます。
どの生徒も自分の弱点の克服に余念がありません。
一昨年から、この真剣さがあったならどの学校もパスできたのに、と毎年さいなまれるこの感情に講師力の弱さを実感します。
ほぼ全員の期末テストが返却されました。点数は皆良かったです。
しかし、今回のテストでは、教科書の暗記を100%やった生徒はいませんでした。
理解するばかりでは、意味を持たないのが英語です。次回は、英文暗記を完璧にして、テストに臨みたいものです。
比較、接続詞などに前回の不定詞、動名詞も加わり、しっかり基礎を固めた生徒でなければ、点数が伸びない期末テストでしたが、
夏期講習の予習が大きくものを言いました。
分詞・形容詞と関係代名詞を併せて、後置修飾と呼ばれる範囲が主な内容でしたが、
2学期期末らしく、入試を見すえて長文が出題された学校も多く、
この対策が不十分のため、思うような得点になりませんでした。これから暫く長文に入るところです。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
「私の学校は偏差値が低く、どの会社の表にも載せていただけないので、こちらから枠外に出ることにしました。
私共の入試は今、英語一科目入試、プログラミング入試etc偏差値のつけられない入試を実施しております。」
先週お邪魔した私学の校長先生談です。
Z世代と呼ばれる子供達に自分の得意な分野で貢献する人材育成を教育方針に据え、文科省の承認の下、
指導要領に縛られないカリキュラムで新入試6年目の今年、海外大学の医学部に2名の合格者を出しました。
活き活きと学校生活を送る生徒が多いと評判の学校...そうなるだけの根拠がありました。
カリキュラムは早くも3けたから4けたに向かい、たし算のレベルが上がりますが、当教室の生徒は奮闘中。
100円+20円がときどき300円になります。10の位どうし、100の位どうしの合成だと気づくまでゆっくりじっくり学びを続けます。
たし算とひき算の中でカッコ( )を使った計算を学びました。
10人の子供のうちまず2人帰り、次に4人帰った残りの人数は、まず帰った人を一つまとめると声に出して理解してもいます。
下半期は和差算、植木算など、中学入試に向けた土台作りに入りました。先日は周期算でした。
他の単元よりも楽しく、学習する生徒が増えましたが、割り算の習得が遅れている生徒は苦戦しました。
つきつめるとただの小数の計算かもしれませんが、
この単元では割合を導く際にどの数値が全体でどの数値が一部に当たるのかを正しく判別する力が必要です。
問われるのは部分なのか全体なのか、それとも割合か。
まずは各問題に際し、線分を用いて問われていることを明確にできるトレーニングからスタートしました。
速さ・図形を比で処理する単元が連続します。
速さの単元では時間が等しい、速さが等しい、道のりが等しい、図形の単元では高さが等しい、底辺が等しいという
等しい条件の特定が身についている生徒と未習得の生徒の差が大きく開きます。比に限らず算数は等しいところに犯人が潜んでいます。
受験間近となったこの段階では、どんな単元の問題にも順応できる姿勢が求められます。
この状態を作り出すべく、クラス在籍生全員に9月中の「6年下計算」問題集の完遂を実施してもらいました。
が、現実はそう甘くなく、今年はクラス生の中に算数は大丈夫という猛者がまだ現れていません。
生徒個々の力を見ながら、難関校編と有名校編を使い分けながら日々スキルアップに努めていきます。
比較級が終了しましたが、期末が近いので、一旦テスト対策を含め、総復習を行います。
学校のテストはぜひ満点を目指してもらいたいものです。先日の第2回英検で、3級を受けた生徒は全員合格しました。
中3までの単元はすべて終わっていますが、期末テストに際し、総復習を始めます。
関係代名詞が中心となるようですが、この機に形容詞句、形容詞節をしっかり学び直したいと思います。
今現在も3単現のsの学習を繰り返しています。
usuallyなどの頻度の副詞や主語に形容詞句がくっついているのが当たり前となった新しい教科書では変化球ばかり投じられ、
直球を打つ練習ができません。英語は中1がすべてです。焦らず基礎・基本の定着を最優先に指導しています。
前回のテスト範囲では、どの学校もto不定詞動名詞が中心となり、今回はその応用となる不定詞、接続詞が中心となりそうです。
文法学習ももちろん大切ですが、公立中学校の英語のテストでは教科書の本文暗記は必須です。
学校によっては本文暗記を宿題とする先生もいるようですが、今回の期末には本文暗記を行ってテストに臨みます。中学の勉強は暗記が中心です。
全力で関係代名詞に取り組んでいます。
今回のテスト範囲はどの学校も長文が出題され、完了形、受動態などあらゆる単元が盛り込まれるはずです。
色々混ぜられてもしっかり対応ができるうよう一つずつ確かな力を積み重ねます。
今回は「前書き」が長くなってしまったため、教室レポートはお休みします。申し訳ありません。
2つの「必要最小限」
今年は例年以上に6年生の中学受験希望者が多い年です。
それも当教室の場合、今年に限ると例年多い転塾ではなく、6年になってからのスタートが圧倒的です。
学習塾も今あるさまざまな産業と同様に社会のニーズに応える業種であるのは確かですから、
今年のような非常に短い限られた準備期間で受験に合格させるというご要望にも答えを出す必要が生じたものだとも思います。
折しも某大手個別塾のCMが「今からでも間に合う難関大学合格コース」というくだりを連呼するのを耳にする程に、
ますます短期間で学習成果を出すことの需要は高まることは想像に難くありません。
振り返れば、この10年、20年これまでも触れてきましたが、
子供の数の減少から定員割れを余儀なくされるほとんどの私立高校の入試が通知表を判定材料とする推薦に変更されました。
基にせよに礎にせよ汗をかきながら、小さな努力を繰り返し、薄い層を何層にも重ねていきながら、少しずつ厚みを増して築かれます。
そのうち礎は盤石となって、揺るぎない自己肯定感と動じない落ち着きをもって、より高みを目指します。
言うまでもありませんが、礎は一朝一夕に築かれません。おそらくコスパという言葉は、学習においては、今一つなじまないのでは、と考えます。
コスパよろしくテストに出る部分だけを覚えていく行為は、礎が存在しない分、その努力も時間がたてば、すべて消えてしまう現実を考えれば、
そこに費やした時間も費用も、結局は何も生産しない、最もコスパのよくない投資に帰するような気がしてなりません。
時代の流れ、潮流には、逆らうのは難しいとは思います。
近年、子供たちの算数・国語・理科・社会への抵抗感は強く、また学問的なテーマへの興味や感心も下降線の一途という印象はぬぐえません。
こうした潮流への処方箋は別とさせていただき、今私たち学習塾が求められる必要最低は目先の成果を目的とする、それではなく、
せめて、礎を築くための必要最低限に修正いただけるならば、もう少し多くの子供達に小さな成功体験と目の輝きを提供できると思います。
今後、さまざまな経験を積み重ね、自己形成を目指すべき子どもたちが蓄積する努力を放棄し、
短絡的に成果ばかりを手にすることばかりに目を向けることを習慣とすれば、
おそらく達成感や充実感に出会うことなく、日々を過ごすことになりかねないとも思います。
6年生からの生徒の受け入れは基礎づくりからの学習を受容していただけるのであれば、
責任をもって対応させて頂きたいと考えます。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
感謝の気持ち
かつて多くの中学1年生が口にしていたものの現在まったく耳にしなくなった言葉のひとつに
「もう一回小学校からやり直したい」というものがあります。
残念なことに近年はまったく耳にしなくなりました。
まだアナログの時代には、勉強が苦手な女の子達も商業科に進んで資格の獲得に努力をし、
また一度学業につまづいた生徒も一科目できるようになると他の科目も努力をしました。
今は、「一科目やったからもういいじゃん」という言葉になりそうです。
この夏、特に気になった生徒達の言い回しがあります。
特に小学生から耳にすることが増え、強く気になり始めましたが、
男女問わず、「〜されちゃった」「〜て言われちゃった」という表現を頻繁に耳にします。
自分は被害を受けているという心の状態でしょうか。
仮にそうだとすれば、加害者の存在も表裏一体、意識されるかと思います。
翻り(ひるがえり)、一学習塾の講師として、子供たち全員の学ぶ力を伸ばそうとする際に、
立ちはだかる様々な壁、障害物に「やらされている勉強」、さらには「やってあげている勉強」という子供たちの意識があります。
我々世代も例外ではありませんが、勉強する理由も目的もわからないまま、ゲームの時間も制限され、
大量の宿題に追われる日常では、どうやって目の前の嫌なことから逃げるべきか、と思案するようになるのも致し方のないことです。
ですが、こうした状況は誰にとっても不幸であり、一秒でも早く解消しなければなりません。
そのためには、子供たちの一人ひとりに適量の課題を与え、
その課題の一つ一つを確かに自分の力で乗り越えられたという充実感、達成感、そして自己肯定感が必須条件です。
こうして、周囲からの評価や両親からの褒め言葉、成績票等の客観的なデータから、
自分が成長できていることを自ら感じ取る経験から、外圧とは無関係な、自ら選択している学習に移行していきます。
当教室は、四谷大塚の提携教室ですが、5週に1度、生徒は公開組み分けテストの受験を定められておらず、
大概はご父兄の同伴のもと、試験会場に赴きます。我々は休みの日に保護者が骨を折ってくれることを当たり前と思わせたくありません。
10のかたまりと100のかたまりを作る練習です。たし算でもひき算でも、10のかたまりを基準に問題処理ができる状態を作っています。
棒グラフとかけ算の九九をやっています。在籍の生徒が前もって九九を習得していたので、教材をスムーズに進められています。
植木算に苦戦を強いられています。割り算の習得度がこの単元の成否に影を落としている感があります。
両端に木がある場合、片端のみの場合、両端に気が無い場合の場合分けは全員パーフェクトです。
和差算は一応形になったものの、特殊残に関しては滞りなく進めている感触がありますが、
算数のイロハと言うべき小数、分数に対する理解が不十分のまま、今に至っています。
昨年も今年も講習教材を使用し、小数、分数の、特にわり算には多めに時間を割きましたが、成果が今一つです。
現状、毎回の単元学習に精一杯なので、毎日の「計算」問題集に頼らざるを得ません。
毎年一定数の生徒が取りこぼす図形と比の単元に入りました。ピラミッドと蝶々を使った相似比と面積比の反復はできており、
問題を目の前にして、相似を利用できるか否かの判断に時間を奪われるケースが目立ちます。
今年はクラス全員がこの単元をオールクリア、をと思いながら、幾年月を過ごしてきたのか。積年の恨みを今年こそ!
6㊦難関校編、6㊦計算を併行しながらなんとなくわかる、の一掃を行っています。
次回、合不合では、全員が最後の大問まで手が届くことが喫緊の課題(きっきんの課題、さしせまって大切な課題)です。
中間テスト対策の為、授業を中断しています。
どの中学校も中間テスト直前となり、残念ながら、あたふたした雰囲気に陥っています。
英語に関しては、最も重要なテーマといえる三人称単数が登場です。各講習に参加した生徒にとっては、満を持してのテーマです。
to不定詞が中心となりそうな中間テストです。
2年生は全員が講習で英検3、4級突破の為の学習を積み重ねてきたので、その成果を定期考査で発揮してくれると信じています。
夏期講習で全員が中1からやり直しをしたので、これまで英語に苦手意識があった生徒も次の中間テストで得点を伸ばせるのではないと思います。
中心は、It is… for A to 不定詞といった形式主語構文やwant A to 不定詞といったto不定詞なので
講習中に行った中2の復習も大いに役に立つものと思います。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
凡事力
コロナが収束をみない状況下でも、受験を控える小学生・中学生は、20日間の講習を敢行しました。
小学生はまず9月の組分けテストに、中学生はVもぎに短期的な目標設定を行い、
通常授業の期間に定着しなかった基礎学力の定着のみならず7月までは手が届かなかったレベルの問題に結果を出せる学力の上積みを目指しました。
結果を残した生徒も、そうならなかった生徒もいたことと思いますが、
テスト明けの今週、小学生の教室では、いつもながら点数の発表会が繰り広げられます。
あと数点でCを逃した女子生徒は、ずっと課題になっている計算問題をやはり落としてしまったと悔みます。
四谷生ならばご存知ですが、毎日家庭学習用の「計算」問題集が配布されており、
これを毎日1ページずつ進めることで間違いなく確かな計算力が身に付いていくはずです。
当たり前のことを当たり前に行う凡事を徹底する力は、徹底しなかった人との間に大きな差を生みます。
今からでも毎日コツコツ地道な努力を継続すべきであることは言われなくとも十分にわかっていることでしょう。
が、それ以上に必ずやるべきはテストの復習です。
テスト中に全身全霊を傾けて取り組んだ問題は、やり直す事で高い確率で身に付きます。
また偶然正解した問題も改めて自分のものにすることができます。
成績のよい生徒達はご父兄の力ともあいまってほぼテストの復習に時間を費やします。一方で、成果を出せない生徒は、復習を面倒がります。
本気で上位を目指すならば、まずは形からでもテストの復習の時間を作ることをお勧めします。上位層にとって、テストの復習は凡事ですから。
9月の授業は、過去の夏期教材から選んだ初の文章読解から始めました。
前回に浦島太郎などのおとぎ話に触れておいたので、読むことへの意識づけを確かめました
おばけやしきの物語からスタートしました。
教室にくるリトルの生徒達に共通して言えることは読むことへの抵抗感がほとんどないという点です。
教材の選定も影響しますが、問題文を興味深く読んでいるのがとても印象的です。
下半期に入り、いよいよ本格的な学習単元が登場します。今週は和差算を学習しました。
図を描くこと、同じ量に揃えることなど、これから算数を得意科目にするための地ならしのスタートです。
今週は下巻の小数と分数の回からでした。
夏期講習では四則計算を反復したので、かなり対応力をあげた状態でのスタートのはずでしたが、まだ十分な演習量には至っていないようでした。
上にも記しましたが、普段の学習が最もものを言うのが計算です。毎日しっかり「計算」問題集をこなして盤石な計算力を目指しましょう。
いよいよ比を使った学習が本格化しました。
感覚的にこなせる子には論理的な運用を、その反対の石橋を叩く子には感覚を要求するタイミングです。
各々にとって新しい能力開発を急ピッチですすめます。比をものにして鬼に金棒を目指します。
最後の組分けテストを目標に、夏休みは全員が最後まで頑張りとおしました。
特に算数においては、これまで敗北を甘んじてきた大問4、5の突破を目指して暑さに負けず応用問題に粘り強く取り組みました。
全員に成果が出た、とはいかず残念でしたが、初めから戦意喪失という生徒はいなくなりました。
中1から中2の動名詞までを徹底できた夏休みでした。9月に入っても残りの分野の定着を目指します。
偶然合格する英検3級にはまったく意味がありません。目指すは4級満点合格のみ。
中1で学ぶべき英語にはのちの英語学習のすべてを定めてしまうほど重要で、大切な要素を含みます。
教室のほとんどの生徒は中2以降に入会され、その多くの生徒は中1の英語は大丈夫と言います。
けれども、中間テストや期末テストの点数と英語の学力は必ずしもイコールにはなりません。
学び初めにきちんと主語動詞の存在を明確にする習慣をつけること。
そしてam、is、areを感覚ではなく、理論的に使い分けることからスタートすれば、きっと高校でも、その先も英語で困ることはないと思います。
夏休みは全員中1の英語を固めるのが恒例行事となっていますが、今年も新しく入会した生徒には、中1英語講座を実施しました。
きっと2学期から英語がこれまでとは大きく違って見えるはずです。
私立中学校、高校の話(その3)
コロナ禍の下、2年以上中止を余儀なくされてきた各学校による教育関係者対象の説明会が
堰(せき)を切ったようにあらゆる学校で開催され続けています。
私自身この仕事に長く携わり、東京と周辺の学校に一通り訪問をしてきた経験があります。
時間も無限ではないので、年ごとに優先順位をつけ、特に校名を変更した学校やトップが交代した学校から足を運ぶようにしています。
近年は東大ですら営業活動を行っていると耳にしましたが、中学受験、高校受験においても、
現在は色々な学校の先生方が様々な目的で学習塾をまわることが一般化しました。
そうした機会を以って学校ごとの特長や現状を伺うこともできる時代ですが、やはり我々も自ら学校にお邪魔してわかることも少なくありません。
私自身はこれまでも触れてきましたが、それぞれの学校のアドミッションポリシーと
ディプロマポリシーといった人材育成の理念とそれに向けての本気度を感じ取りに行きます。
概ねどの学校でも、説明会終了後に校舎内を巡り、授業見学をさせてもらえますが、その際は、授業のない先生が見学を希望する我々を誘導します。
この間、こちらからあらゆる質問ができるのですが、終わったばかりの会の中で、校長先生や広報の方々が触れた内容に水を向けたときに
喜々とした表情を浮かべる先生とよそよそしくなる先生に分かれるのは何かを示唆しているように感じます
いつも通り、前振りにスペースを割きすぎましたが、今日は残りのスペースで
今回初めてお邪魔した出色(しゅっしょく:きわだっていて、ほかよりも優れていること)の公立中学校に触れて結びたいと思います。
今回訪問した学校は、これまでお邪魔したどの学校よりも秀でていると感じた部分が多く、感動して帰途につきました。
実は私自身、多くの理由から公立中高一貫校には興味が持てず、一度も足を運びませんでした。
設立時の裏事情や、同校を卒業した当教室出身者などの情報も足が遠ざかってしまった理由ですが、
教師の異動が頻繁な公立校には一貫した教育理念、ディプロマポリシーの実現は困難であろうという
私自身の恥ずかしい先入観もこうした素晴らしい学校を知るのを遅らせた大きな原因です。
僅かなスペースで、この学校の素晴らしさを伝えることは不可能ですが、
誰もが全教科を学ぶという指導方針、そしてそれを実践できる在校生達という点です。
この学校はほかのどの学校にも定着している文系・理系クラスを採用していません。
受験に関係がない科目も学ぶという能率効率第一主義の現代にあって、時代に逆行する指導を貫いているのです。
私の長い職歴の弊害パート2ですが、東大合格者数に目を奪われてしまっていた自身の愚かさを再び痛感します。
この学校の生徒達は在籍する6年間で本当に自分の進みたい道を見つける機会を数多く手にするように思います。
この学校から音楽家や小説家などが多く現れるのはその証左なのでしょう。彼らにとっての東大は選択肢の一つに過ぎないようです。
私立中学校、高校の話(その2)
先週に続き、今週も幾つかの学校を訪問して、印象に残ったことを述べさせていただきます。
前回は、複数の学校に見られる探求(研究)学習について、触れました。本日伺った学校でも、同じような取り組みがありました。
この学校では、未来プロジェクトという名称で実践されていましたが、
SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)に関わるものということで、他校よりも限定されたテーマでの研究学習でした。
本日の学校では、会の初めに、副校長先生から、学校の沿革や教育方針など、一通りの話しがありましたが、
その中で、「当校は百数十年の伝統を誇る都内で有数の大規模校だが、
伝統に囚われず現代社会のニーズに答える形で、社会を変える世界を変える女性の育成を目指す。」との言葉がありました。
若い世代の子ども達や、ご父兄の目にはともすれば伝統とは時代遅れの象徴にさえ映りがちの近年、
特に女子校では校則も制服もその伝統を打ち壊してまでの大胆な改革に舵を取ることは既定路線になりつつあります。
少子化という時代の流れの中で、「定員割れ回避を目的とする改革」と、
「真に新しい解のない時代を見事に生き抜く、しなやかで力強い人間づくりを目指す改革」の
2つを掲げられた看板だけで判別するのは容易ではありません。
近く行われる参院選で各党はそれぞれのマニフェストなるものを掲げる事と思います。
しかし、掲げられた公約が履行されてないときに声をあげる国民はあまり多くないように思います。
ひるがえって、学校教育はいかがなものでしょうか。
近年は大学を皮切りに多くの学校がアドミッションポリシー、ディプロマポリシーなど
学校ごとに分野ごとの理念を発信し始めてはいるものの、周知の度合のためか、
あるいは学校というなにがしかの教育が行われる現場には成績至上主義一色に染まっているためか、
その学校が実践する教育に対し、(モンスターと呼ばれる人々のあげる声とは異なる)声を挙げる父兄も多くないのでないでしょうか。
私自身大学生だった頃は、大学時代とは将来の進路を限定するためのモラトリアム期間と呼ばれた時代、
それでいて尚時分の未来像を描き切れなかった友人も少なくなかった時代だと記憶しています。
現代の子ども達はあこがれる大人を失い、卒業文集に将来の夢が描きづらくなっていると言います。
勉強は極力ご免こうむりたいと考える子どもが年々増えている感があります。
そんな時代背景の中で今回触れてきた探求学習は、学校によっては電波がなかった時代の子ども達の目の輝きを呼び起こす
大きな起爆剤になりうる現代っ子達の学習への希望の星であるのは確かです。
純粋な興味から内発的動機による学習が継続され、中学、高校時代に自ら歩みたい道が見えてくる学校こそ、
この時代の学校の理想像だと思います。(一生の友との出会いがあればよりGood!)
そんな学び舎の実現は先生たちの結束力次第です。
校長先生から新任の先生まで一枚岩の学校からは校風や学校独自のカラーが生まれやすいと思います。
コロナ、少子化等により長く冬の時代を過ごす私学に昔の名前ではない新しい魅力がうまれつつある。
そんな印象を強く受ける今日この頃です。
私立中学校の話
新しい年度になって、これまで長く中止されていた学習塾を対象とした私・公立中学校による学校説明会が、
堰(せき)を切ったように連日開催されています。
先日に続き、今日も私が実際に訪問し、耳にしてきた情報の中で特に気になったことについて、触れてみたいと思います。
このテーマの間は、スペースの都合により、いつもの教室実況中継のお休みをさせて頂きます。
さて、この文面を書いております本日の訪問校を含めると、この1ヶ月間に、お邪魔した中高は11校になりました。
そのいずれの学校においても、6年間の指導カリキュラムについて、述べられる際に、必ずキーワードの如く提示される言葉があります。
探求型創造学習とおっしゃっていましたが、どの学校でも概ね探求、研究といったワードは組み込まれているようです。
これは、一見すると、9教科を受動態で学ぶ従来型の学びからの脱却を目指したアクティブラーニングの後継モデルのようでもあります。
そもそもアクティブラーニングも遡ること10年以上も前にやはり今回程ではないにせよ、
数多くの私立中高で声高に導入が宣伝され、内発的欲求に基づく主体的な学びへの転換を誰にも期待させる黒船でした。
私見ながら、この新たな試みは、現時点で、一定の成果を遂げたとは言い難く、この言葉は2000年頃に導入された教師への過剰な負担の前に
フェードアウトの憂き目にあった「総合学習の時間」のこの舞を拝するかの様相を呈していました。
アクティブラーニングには、一定の定義はあるようですが、シンプルに言えば学校内でクラスをいくつかのグループに分け、
個々のグループがそれぞれ教科に沿って、自主的に研究したいテーマを決め、グループ内でディスカッションにより、
研究論文を作成し、プレゼンを行うのが基本線なのかと思います。
コンセプトは、斬新とは言えないまでも、年々始まっていくように見える子ども達の嫌いなことに向ける抵抗感崩しに
このアクティブラーニングは、一定の成果は絶対期待できる筈です。
ところで、前置きが長すぎましたが、今年伺った学校で、実践されている探求型研究学習は
アクティブラーニングと本質的には同じものではありますが、これまでと異なる点がいくつかありました。
その中の最大と思えるものが、研究学習の期間です。
いくつかの学校では、これまで行われていた教科学習の一環として、
それとは別にたとえば中2から高2までの4年間、教科学習とは別枠で長いスパンの探求学習を継続している点です。
そして、何よりお伝えしたいのが、この活動が、生徒達の大学進学に大きな影響を及ぼしている点です。
これまで多くの進学校では、進路を決められない生徒達に大学ツアー、オープンキャンパスOB、OG訪問、
大学教授の出前講演等、様々なアプローチを図っていました。
しかし、いずれも刹那的なアクションに留まり、生徒達の心に大きな足跡が残ることは稀だったのではと思います。
今回実戦される研究学習は、これまで中々学生達が手にすることができなかった最も究極の疑問と言っても過言ではない「なぜ勉強するのか」、
というテーマに、彼らからの内発的動機という答えを提供しうるものにほかなりません。
コロナ、少子化等により、長く冬の時代を過ごす私学に昔の名前ではない新しい魅力が生まれつつある。そんな印象を強く受ける今日この頃です。
新しい学校の話(その2)
前回は、GWのため、授業の現場中継をお休みして、お邪魔した新設校の説明会で、耳にした最新情報と、
それについて(僭越ながら)当塾教室長の私の個人的な感想を述べさせていただきました。
前回より2週間が経過しましたが、その間にも多くの私立・公立中学校が連日のように
私達学習塾を対象とする説明会を開催していて、7月前半までこうした状況が続きます。
そこで今しばらく、授業中継を休ませていただき、訪問した中から特に印象的な学校について、
その取り組みのいくつかをレポートしてみたいと思います。
今週はとても気になる中学校が2校ありました。
1校目は「人は得意な道で成長すれば良い」という校是(学校の教育上の根本精神)の下で、一人一人の生徒にじっくり時間をさき、個々の学習スタイルに踏み込みながら、中3までに暫定的ながらも自分の未来像を確定させる、というアクションプランを打ち出している男子校です。
2校目は、1校目とは正反対とも言える「レジリエンスの強い生徒の育成」を前面に掲げ、今年から共学に移行した準新設校です
(レジリエンスは「回復力」の意味で、困難などに直面しても乗り越える力のことです)。
この学校に初めて足を踏み入れたのは、恐らく15年程前だったと思いますが、当時既に少子化の荒波がこの学校を襲い、
一学年7名という憂き目に晒され、行く手を深く案じられていたのを記憶しています。
ですが、その意図せず受けいれざるを得なかった究極の少人数指導は時を経て、今に至り、
1人1人の生徒を丁寧に育てる教育理念に結実したのだと感じています。
また、この学校も現代の潮流に乗り、NGPという呼称の3ヶ月または1年間の海外留学制度を整えますが、他校と異なるのは、
このNGPと並行し、CLPと呼ぶ、日本語学習プログラムを整え、安易な外国語教育に陥るまいという決意を示していました。
最後に、この学校で話を伺い、最も印象に残った文言が、
全教科の指導で「○と×に心を奪われない学習態度の函養(かんよう、徐々に教え養うこと。 だんだんに養い育てること。)」です。
当たり外れの学習に身を委ねるのではなく、確かな学びの蓄積をすべての生徒に持たせたい、という発言には心を動かされました。
学習塾に比べると遥かに大きなコミュニティとなる学校という場では、得てして掲げられる教育理念が絵に描いた・・・となりがちな印象があります。
この学校は26年4月に明治大学の付属校となるようです。
付属校となった途端、それまでの長所を消失させてしまう学校を幾度となく目撃してきました。
どれだけ人気がでても地に足のついた教育が継続され、地に足をつけた生徒達に影を落とし続ける存在であれば、
子供達の将来のためにも、その正しいあり方の再考が望まれます。この新設校のこれからの動向を注視していきたいと思います。
新しい学校の話(その1)
ゴールデンウィークが明けました。GW期間は授業を行わないため、授業レポートはお休みします。
代わりに昨日お邪魔させていただいた新設校の説明会で感じたことについて触れさせて頂きます。
新設校といっても、ここ数年の流れに違わず、女子校が共学化し、校名変更をするというお決まりのパターンの新設校です。
多くの中高は、年度初めに、学習塾向けの説明会を開催します。
特に新たな動きがありそうな学校には極力足を運びますが、今回の学校の触れこみの”スーパー教師たちから話があります”という
いささか扇動型の文言と、今回の新設に携わられるのが広尾学園、都市大付属、かえつ有明、宝仙理数インターなどと
深い関わりをお持ちの精鋭ぞろいという2つの強い求心力に導かれて無条件に参加させていただきました。
説明会が始まり、同校の教育方針として、まずは学校教育のグローバル化が叫ばれる中、同校もその流れにあることの主張として、
帰国子女枠を含め、校内の多国籍化、インターナショナルスクールとの提携の話がありました。
渋渋、渋幕がリードする外国の大学を目指す教育の方向性をにじませていました。
ここまではある種、多くの方々の想定内ではあり、これ以外の独自性を期待しながら、傾聴すると幾つかの目新しい点もあり、
たとえば外国語教育ばかりに目を奪われることなく、日本人として正しい日本語教育や日本文化の理解と伝承に時間を割くことや
JTBとのコラボにより生徒・保護者によるオリジナルの修学旅行づくりなど、新鮮な取り組みも示されました。
ですが、今回の説明会で、出色だったのは、中間テスト・期末テストの廃止というアナウンスです。
この学校は学力テストのみを実施する方針を打ち出していました。
私自身、長い間この業界に身を置き、定期考査至上主義に陥り、極端な言い方をすれば、テストが終わればすべて忘れ、
体系的な知識も力も何も身に付かない学び方に終始する子供達を送り出し続けてしまっています。
もちろん、中間テスト、期末テストが系統的な学びの共通点として活用され、
定期考査が確かな学力の構築を担っている学校も多く在籍していることと思います。
けれども、現在、東京では、高校入試の、特に私学の選抜方法が通信簿ベースとなり、
公立中学生の多くが定期考査をゴールと認識しているような学習スタイルが定着しています。
このスタイルで、学力が身に付いていればよいのですが、内申ベースの選抜形態はかつて当たり前に存在していた受験勉強を形骸化させ、
中学生達の確かな学力系統だった本物の学力の育成を困難にしています。
定期考査を否定するつもりはありません。
しかし、それ一辺倒で将来につながる確かな学力づくりに影を落とし続ける存在であれば、
子供達の将来のためにもその正しいあり方の再考が望まれます。この新設校のこれからの動向を注視していきたいと思います。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
塾を復習の場所へ
学習塾には、3つの大きな役割があります。スペースを割愛しますが、その役割の一つは志望校合格です。
毎年多くの子ども達が、合格を果たしますが、中でも難関校への進学を果たす子供達の特徴の一つに、
授業準備、つまり予習をしっかりとしてきていることが挙げられます。
予習でやったことを改めて教室で確認することで、自信につながります。
また予習で分からなかったことを授業で聞こうとすることで、集中力も上がります。
学校が始まり、学校の宿題等もあって、1週間の時間に制約もできますが、予習時間を確保できるタイムテーブルを目指したいものです。
線対称の図形描写が楽しくて仕方がありません。低学年の段階で、想像を楽しめる経験はとても意義深いものです。
繰り上がり、繰り下がりが定着したようです。面倒臭いという感覚なく、正答の喜びを求めて手が動きます。理想的です。
わり算に入りました。分割と包含の2つの意味が理解できるように慎重に指導をしています。九九で答えを出すのはNGです。
面積が面の広さを意味するものと理解されるよう指導しています。
生徒によっては結果ばかりを求め、暗記した公式に当てはめる作業に陥りがちです。算数を暗記と作業の科目にするのは絶対にNGです。
このところ図形の移動を中心とするカリキュラム構成です。
毎年この単元を苦手とする生徒が一定数現れますが、今年は現時点でこのクラスは全滅の様相です。とにかくフリーハンドで、図を描き続けます。
ずっと比を使っています。
速さが主単元ですが、「算数は同じところに犯人アリ」との決まり文句の適用が身についていない生徒は、苦戦を強いられています。
2つの要素が同じ道のりを進んだときは、速さと時間は逆比と気付ければ、きっと得意分野にできるハズ。
過去形、未来形の時制を丁寧に学習しています。
過去形、未来形、それぞれの時制で頻繁に用いられる「昨日の朝」「明日の夜」など、時を表す副詞(句)の習得に力を入れています。
完了形にはかなりの時間を費やしていますが、いまだ十分な完成度には至りません。
長文読解も微妙です。学校が始まって、集中力がやや下がっているかもしれません。
通塾の回数が個々に異なる為、早い生徒は3単現のsまで学習しています。慌てず、急がず、be動詞の文から丁寧に学習しています。
学校の教科書の解説を丁寧にやっています。学校の授業で指名されて答えられることを目指しています。
現在完了の理解、定着を目指しながら、中3の英語の教科書の内容を解説し、授業中に挙手してもらえるよう指導しています。
教科書の予習をすることで、学校の授業にはゆとりをもって臨めるようにします。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
講習が終わり、テストに向かってまっしぐら!
4月に入ってからの最初の学習テーマは、時刻と時間の表し方でした。24時制には毎年苦しみます。
初めて聞いたという生徒もいました。学習テーマが日常生活と関わりが深い程理解は進みます。
春期講習では例年と異なり、講習用テキストを使用しました。
例年は予習シリーズ・演習問題集の再学習を行い、受験レベルの学習内容への慣れと基礎固めを目指しますが、今年は直営同様に指導を進めました。
各単元の応用問題は、難易度も高く心配でしたが、なんとか最後まで進めることができました。
講習では、第6回までの内容を徹底的に復習しました。
テキストのレベルも上がり、通常授業で消化できない課題も増えたので、この講習ではその多くが解消でき、大変意義深い時間になりました。
6年上巻には発展的内容も含み、N進法や比を用いた求積など力の定着に反復学習が求められる分野が多く、
今回の講習では上巻の復習を中心に指導を進めました。
また教室のオリジナル教材を使用して、思考力を高める学習にも時間を割きました。合不合判定テストに良い結果を期待します。
学年末終了時から継続している中1の英語の総復習をやりました。
特にto不定詞や助動詞など、上の学年からおりてきた内容が反復できず半端な状態でしたが、しっかりやり直しました。
まずは、過去分詞の暗記を徹底した後、今回は期間が短かったので欲張らず現在完了形の完全習得と毎日長文読解をやりました。
新中1準備講座には、3人の参加者がいました。
例年は学年の途中からの入塾生が多いので、講師側も張り切ってbe動詞、一般動詞の文をマスターしてもらいました。
まだ英語への苦手意識を拭えない生徒も多く、中1の範囲の基本レベルの英作文に挑戦しました。
日程の後半にはほぼ全員が肯定文・否定文まで習得できたと思います。
中3の初めの単元である現在完了形と形容詞・副詞の学習に時間を割きました。
新しく入った生徒には英単語の知識が乏しい生徒が少なくなく、今後積極的に単語学習を行っていきます。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
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間違えられる子供へ
少年期は間違えると恥ずかしいと感じるのが普通です。
ですので、積極的に自分の意見を述べるのが、一部の子供に限られることはよくあることです。
近年は、この恥ずかしさに加え、マウントを取り損ねた屈辱感に見舞われないように、発言を控える生徒が増えました。
こと程さように除去しなければならない現象も増えましたが、塾は学校と違って成績を付ける場所ではありません。
まずはこのことを生徒全員にわかってもらって間違えても自分の考えを述べられる子ども達に成長してもらいます。
引っ込み思案とも無縁の教室を目指して10のかたまりと同時進行で100のかたまりに突入です。生徒の力に合わせながら進めています。
2ケタ、3ケタのくり上がり、くり下がりに苦戦中です。毎日の小さな積み重ねです。
結合法則という名前は知らなくとも、同じ種類のものだけをまとめてから最後に操作を行う感覚を磨いています。
小数の学習です。日本では小数の計算から算数に苦手意識を感じる子が増えます。
計算のハウツーを優先してしまうと、「どこに小数点を打てばいいの?」という数字の大きさに無関心な算数嫌いに直進します。
まずは慌てず0.1と0.01の大きさの確かな理解から始めました。
食塩を中心に授業が進みました。
どの問題でも、ビーカーの図を描き、言われなくとも、食塩、食塩水、濃度をはじき出しておくことの習慣化を徹底しました。
面積図ややり取りの場合も含め、面倒がらず、こまめに図を描く生徒が食塩を掌中に収めます。
立体図形に関する様々な問題演習でした。
図形の切断と断面図には多くの時間を割きましたが、ボールペンで元の立体を描き(描けるようにして)
鉛筆で断面図を作ってみる演習時間になってしまいました。
イメージではなく、正確に断面を理解してなければ、求積は絶対に正答とはなりません。正確な作図がはじめの一歩です。
講習も含め、中2までの復習を完成させたいのですが、スローペースです。英文を1つ1つ暗記することを基準に進めています。
卒業しました。充実した高校生活を!
期末テストが終わって目標がなくなる中学生はとても多い昨今、今年は1年生全員に受験に対応するテキストを配布して、
本当に英語が得意で、よくできると言われる生徒育成を目指しています。6月に全員英検4級合格を狙いたいです。
新中2同様テキストを配布しました。中間・期末がないときこそが勝負であることを自覚してもらい、4月以降のVもぎ参加を目指します。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
教室は新年度を迎え、学習の習慣化を目指しています。
当教室は恐らく、他の学習塾に比べると、宿題の量は決して多くはありません。
授業で学んだことの定着を目的に、平均すると1日1枚程度の課題を基本として、子供達の大きな負荷とはならない量に留めています。
学力を伸ばす上で不可欠な要素の一つが学習習慣であることは疑いのないところです。
当教室の宿題は、まずはやるべきことをやれる清々しさを個々の生徒が感じ、課されたものを欠かさず、こなす充実感を下支えする意義もあります。
10のかたまりと2、4、6、8、10の数え方が身に付きました。
2桁、3桁のくり下がりができるようになりました。
できると楽しくなるのが、低学年の強みです。無条件にがんばれています。
グラフの作成や、読み取りを楽しく感じています。
自ら「たて軸」と「よこ軸」の判断ができるようになりました。
錯角、同位角、対頂角をしっかり認識できつつあります。
またレベルの上がった4年㊤のカギとなる四則計算力を盤石なものにするべく、毎週計算テストをやっています。
組分け前に、総復習です。メインは面積と割合です。
重複する図形の求積に力を入れ、どんな問題でも、出題者の意図を見抜ける生徒が増えました。
一方で、割合の定着率の個人差が気になります。生徒に応じ、宿題を変えながら、個々の理解度を深めています。
5年㊦の面積比が再登場しますが、ここは100%の定着率を目指しています。個々の理解度を深めています。
新登場のN進法は例年より定着度が高く、組分けが楽しみな状況だと言えそうです。
この1ヶ月で1年、2年内容の定着を徹底します。問題集2冊を仕上げるのが目標です。
6月には全員が英検3級を取得し終えているように毎日コツコツ学習を続けます。
2月で全講座終了です。全員志望校への進学を果たしました。
春期講習からスタートします。英語は中1がすべてです。
文法を理解した理論武装の成功の後、正しい英文暗記により、英作文のできる生徒育成を目指します。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
今年の中学入試もすべての生徒が力を出し切ることができました。
3年間の厳しい道のりの中で手にした学力ばかりでない様々な想いが財産です。
うまくいった記憶、その反対の苦い記憶も、きっと次のステージでさらなる飛翔への原動力となることと思います。
みんなのさらなる成長を陰ながら応援しています。
入試の余韻も消えぬうちに中学受験コースは新年度がスタートしました。
昔話、おとぎ話の主人公をあてながら、ストーリーを追ったり、同じグループの言葉を集めたりと楽しみながらも基礎知識を増やしました。
mm、cm、mの単位変換に大きく時間を割きました。
スカイツリーの高さもはじめはmmの表記になりましたが今はもう大丈夫!
計算の順序と10を超えるかけ算をやりました。
かっこを初めに、次に×と÷、最後に+と-の計算をする。これは完璧です。
まだ実学年は3年生ですが、もう交換、分配、結合の計算の3法則や錯覚、同位角の運用を求められます。
まだ除法の筆算すら習得できていないあるいは分度器をもったことがない生徒にものすごいハードルが課せられます。
桐山では在籍生の力に則した指導を行います。まずは全員がわり算ができるように頑張っています。分度器が使えるよう頑張っています。
先週は面積中心の学習でしたが、前学年より複雑な問題が増えました。
学習に限りませんが、自信が生まれれば一見複雑な印象のものにも見え隠れする本質的なもの(基礎知識)が透けてきます。
図形の学習はまずは図形の名前を口にすることがスタートです。これが単純でなかなかできません。
予習シリーズ6年㊤の難易度が高いので、今年度も週3日での授業でスタートしました。
先週はN進法の変換に関して病院法まで理解ができたことは大きな収穫でした。
受動態に続いて、完了形に入っています。
過去分詞の重要度は学年を追って高まりますが、発音も含め穴を作らないよう学習を進めています。
過去形の疑問文、否定文づくりと不規則動詞の暗記が鍵だと思います。
前日に導入した英単語練習帳は全員徹底的にマスターしてもらいます。
比較級、受動態がテストの中心になりますが、とにかく問題演習を増やしています。
問題を見て瞬時に現在形の文か過去形の文を判断できる力を育てています。このミスが最も多い昨今です。
受験の真っ只中です。体調を崩さず持っているものを存分に発揮してくれることを期待しています。
共学
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男子校
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女子校
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クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
当教室の中学受験コースは2月から新年度です。新年度にあたり、このコースの生徒指導を端的にお伝えしたいと思います。
生徒の学力を伸ばす上での絶対条件の一つは、彼らの心の中に「よしやるか」という声がこだますることです。
小さなことでも容易なことでも、自分の力でできるようになる成功体験を提供し、これを点から線にしていくことで、
たとえ中学受験が求める高い壁にも向かい合うことができる生徒達に育っていきます。
学力、もしくはそれ以上に大切な心の成長が見られる時期にわかったふりややったつもりの姿勢は絶対に避けたいと考えます。
あと一つだけ頑張りたいのが、リーダーシップ。
「僕はやる」と行動ができた暁は、せめて「君はどうする」と他者への気配りができる若い力に成長してもらいたいと思っています。
数字が書かれた数枚のカードを、一定の条件の下で、組み合わせ、同じ和になるよう考える問題は、答えが複数あり、
タイムリミット内で色々試みるものですが、上位校の入試問題への確かな布石となります。
学校閉鎖の為、教室も休講しました。
学校閉鎖の為、教室も休講しました。
組分けは参加者は多くはありませんが、今回の組分けから参加した生徒たちは一様に算数で敗北感に浸っている状況です。
来月のリベンジを敗者復活戦とします。
このブログを書いているタイミングで日曜日の組分けの結果がアップされました。
16回以降の算数は図形の動点が問題の中心となり、
定型手法で算数をやりすごした生徒に時系列での図形の変化を捉えることに苦手意識があるのは予想通り(?)
ゆえに補講を組みましたが、Aに落ちてしまった生徒を出してしまいました。
感染者の増加に騒々しかった1月を大過なく穏やかに過ごすことができました。
入試の結果はこれからですが、2年、3年、あるいはそれ以上生徒達に寄り添われた家族の方々のファインプレーを高く、高く評価するべきです。
あとは天の裁きを静かに待つばかりです。
学校の定期考査のテスト範囲を利用し、受動態について再学習を行っています。
教科書改訂後、従来の私立入試で求められる以上の内容を持つ教科書は良い教材になりました。
いよいよ本番を迎えるという緊張感が程よく漂います。
このクラスでは長文を前から訳すように指導してきましたが、
私立の高いレベルの問題ではまだ、句や節が複雑になり、なかなかスラスラとはいきません。
入試前日まで闘いは続きます。
学年末が近づきましたが、テスト範囲の単語練習については、全生徒に教材を配布したので、不安はありません。
但し、学年末のテストでは1年間の全範囲の定着度が問われるので、現在形、過去形、進行形や、canの文、
それぞれをしっかり識別できるように問題演習に取り組んでいます。
受動態の完全マスターを目指しています。
まずは日本語で受動態を理解し、輪郭がつかめたら、不規則動詞を100%マスター後、基本レベルの第3文型を用いて受動態の英作文を反復します。
受動態が多い英語で、受動態は得意と言ってもらえる様に指導中です。
一部の生徒は第一志望の私立が単願で決まり、楽しそうです。
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埼玉の受験が始まりました。
栄東や埼玉栄など順調に合格をもらう生徒がいる一方で、初の敗北感を味わった生徒もでました。この試練を次のステージに活かしたいものです。
学習は普段がすべてです。平素の努力がすべてです。
これまで3年間コツコツ積み重ねてきたものを信じることだけなのだと思います。
地に足をつけ、目の前のこと、1つ1つに誠実に向き合うことができれば、自然と結果はついてきます。
コンパスの使い方に苦戦を強いられました。上手に使いこなすまでにもう少し時間が必要かもしれません。
コンパスを傾けたり、紙を動かしたり、力の加減を工夫したり、知恵を付けるのに大いに効果のある学習でした。
魔法陣にはまりました。縦、横、斜めの合計を導くコツが分かれば、あとは計算力です。
暗算が苦手な子はやや苦戦しています。
5年範囲からの移行が連続します。立体の体積は乗り越えるも、角柱、円柱、特に円錐の表面積には不安が残ります。
続く水の体積は想定外(?)に好調なペースで授業が進みました。
冬期講習で算数の閉塞感突破を試みましたが、第17、18回を見る限り、まだ道のりの険しさを予感させます。
図形の上を図形が移動する単元で、移動の跡を想像できる力の創造が急務です。
個々の過去問演習とそこから見えてくる補完しておきたいやり残しに取り組んでいます。
このタイミングでのコロナ感染は絶対に避けたいところです。
期末テストが近づくため、英語学習者の多くが苦手意識を抱きがちな単元ゆえに十分な時間をかけるべきであった文型を早足で通過してしまいました。
定期考査の終了後に生徒の全員に達成感が生まれるよう特訓します。
大学附属を目指す生徒達が私立の長文に苦戦しています。
入試まで1ヶ月を切った中、毎日長文特訓に明け暮れています。自信を持って、入試に臨める状態を目指しています。
canの文、進行形、過去形など様々なタイプの英文を確かに識別する練習をしています。
目の前に出てきた英文1つ1つを正しく疑問文、否定文に変換できる力を身に付けます。
受動態の学習に入っている生徒が多くなりました。
学校のテストに対応するだけではなく、このあとの現在完了や分詞形容詞、英検や入試等の試験にもしっかり対応するために
過去分詞の暗記に力を注いでいます。
入試直前ながらやや余裕さえ感じ取れる雰囲気が漂います。
ほぼ全員が併願を取っているため、ここ数年は3年生に悲壮感のようなものは一切なくなりました。
絶対に都立という生徒だけは、理科・社会に全力投球中です。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
あけましておめでとうございます。
昨年に続き、今年も教室の今をお伝えしてまいります。現在教室は受験直前の冬期講習真っ只中です。(四谷リトルはお休みです)
新しくなる予習シリーズへの不安と期待を胸に冬期講習に突入です。
昨年は一新された予習シリーズに翻弄され、ついぞ追い越せず今となりました。
新刊される5年上をしっかり並走できるように、地頭作り(?)に全力投球中です。
途中入会の生徒を含め、次回の組分けで全員最低Bをスローガンに、算数の障壁突破に励んでいます。
お互いに助け合う姿勢も、日常的な光景になっています。
過去問演習に励んでいます。例年よりもよい得点の連続に却って不安を募らせているこの頃です。
確実に得点できるものを取りこぼさぬように、地に足をつけ、学習を進めます。
シリウス中1発展編を使用し、英語の基礎が凝縮された中1英語の完全習得を図っています。
単語の品詞分類を特に形容詞(句)、副詞(句)の修飾語句を中心に精度を上げています。
受験を目前に控えているものの、併願を確保している余裕からか、焦燥感のようなものはどの生徒にもなく、平常心をもって学習に向き合っています。
長文読解の精度を一層高めていきます。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
先日、四谷大塚の会合に参加しました。
午前は東進の予備校部門に参加し、中学入試のみならず、今始まろうとする大学入試の今年の動向など、AIから生み出される精緻な数字に、あふれました。午後もまた終了したばかりの合不合データから透けて見える今年度の中学受験の動向を目の当たりに、残されている時間の最大活用に腐心します。
棒グラフの学習では、数え終わった要素にチェックをつけることが身に付きました。
金額の表示された平面の図形を積木のように組み合わせて、合計金額のロケットの形に合うように敷き詰めていきます。
長い物語文を読んでいます。内容が面白く全員静かに聞き入ります。こうして読む体力も聞く姿勢も身につけていきます。
分数を楽しみながら学ぶことができました。場合の数もやりました。
高学年ではテキストが難しく感じることも少なくありませんが、ジュニア予習シリーズの内容は楽しみながら理解させられるのが大きな利点です。
速さは絶対に押さえたいテーマなので、1人の脱落も出さないよう、わかりやすく、わかるように、自ら進んで、取り組んでみたくなるように指導しました。少なくとも抵抗感がある生徒はいないのではないかと思います。
見かけの水の体積から仕事算、ニュートン算まで、比の運用に苦しみながら、感謝しながらの毎日でした。
算数は量や時間が等しい部分を見つけられるかがどうかが勝負!
過去問演習中です。下巻の難関校編も併用し、弱点ゼロを目指しています。
比較級を一通り終えて、接続詞に戻り、従位接続詞が名詞節なのか副詞節なのかを確実に判断できるようにしました。
今年新たに加わった仮定法を学習しています。
仮定法過去と仮定法過去完了の型を覚えるのに反復学習をしています。
期末が終わった今こそ、絶好調!
数学では方程式の文章題を得意分野にしてもらえるように、英語は今一度、主語の人称分けを再確認し、3単現のsに強い生徒作りを目指しています。
平行四辺形の証明が終わり、確率に入りました。
毎年多くの生徒が苦手意識を持つため、繰り返し、できるようになるまで指導しています。
理科、社会の授業を選択肢にしていますが、全員が参加しています。
どの生徒も1年生の分野から苦手だと感じているようです。
クラスで今やっているコトを現場から講師が生中継!
四谷大塚コースからは算数、中学部総合進学からは英語、FDからは週のものをお届けします。
いよいよ師走! 体調への目配りを忘れず、全力で駆け抜けます!
好きな友達へのインタビューを考えました。ただ一方的に尋ねるばかりでなく、相手がくれた返事に共感することの大切さを学ぶことができました。
大好きなピザを家族4人で分ける量とおじいちゃんおばあちゃんにも分ける量を考えました。初めての分数です。
九州にいるおばあちゃんに会いに行くお勉強をしました。いくつかの交通手段の選択肢のよい点、悪い点を考えながら最終的に決断します。
速さに入りました。速さと単位時間あたりに進める距離を用いて表していること。秒を分に、分を時間に換算すること。
問われるものが時間、道のり、速さの3つだけであること。すべてをしっかりと身につけて、「はじき」不要の本物の力を身につけていきます。
流水算と通過算を中心に学習しました。生徒の一部にまだ比を上手に運用できない生徒もいて、補講がにぎやかでした。
ポイントをつかめた生徒の中では週テストで100点の生徒もいました。感激です!
ここにきて複数コースで週テスト全国1位を取りました。(4科目)入試本番までまだまだ伸びしろがあります。
比較級、最上級の単元を2週続けています。
副詞句、副詞節、形容詞句、形容詞節の理解へのスムーズな移行もふまえ、各単語を品詞名と共に暗記してもらいます。
またmore than/less than等、高校でも重要となるイディオムも習得していきます。
Vもぎを実施して都立形式の問題を解いていきます。一つ一つの文の意味を考え、選択肢の答えの箇所の探し方はもちろん、
文法力、読解力といった英語力自体をつけて、入試本番でも対応できる英語力を構築していきます。
期末も終わり、ここからが本物の力をつける大切な時間です。
期末では英語の代名詞の格変化とwhoseの運用、進行形を現在形に戻す際の3単現のsなど、ミスが多かった部分をしっかりと学び直しています。
証明問題の完全習得を目指しています。
直角三角形、二等辺三角形、平行四辺形など初めから終わりまでが美しく完璧な証明をかけるよう指導していきます。
Vもぎの過去問演習をやっています。実践演習をやりながら弱点を修正しています。何名か中1から問題集を解きなおしている生徒もいます。
学力もローマも1日では築けません。前日や2〜3日間の学習でつくられるものは学力の虚像、蜃気楼ばかりです。
再現性のある確かなスキルも学力もコツコツと日々積み重ねる努力と反復の賜物です。
とはいえ、そんな努力はすっかり影をひそめ、テスト前に繕われる学習は時代の流れとなって、時代の要請とは日々隔たりを広げ続けます。
東京の高校入試は近年、特に私立高校は内申による選抜が事実上の入学試験となり、形式上行われる2月の入試は完全に形骸化しています。
こうした制度の下で、子供達に再現性のある系統だった確かな学力を身につけなさいと声高に叫んでみても、きっとウザい昭和のおじさんの戯れ言と一蹴されるのがオチのような今日この頃です。
そんな時代背景にも関わらず、各学年に必ず、系統的な学びで確かな学力を築いている生徒達がいます。
そんな生徒達の特長を抽象化すれば、まず間違いなく、弛まぬ学習姿勢、習慣になると思います。
さらにはこうした生徒達にも例えば塾の宿題をやってこないという約束不履行の行動が非常にレアなことも事実です。
ときに、父兄の監視の下で半強制的に机に向かうというケースも小学生の場合には否定出来ませんが、私達には、彼らのほとんどがやるのが当たり前で、やらなければ宿題を必ずやってくるという生徒育成が間接的ではあっても確かな学力のある生徒育成と同義と考えてもよいかもしれません。
そこで本日は、小学・中学各コースで宿題を必ず提出する生徒達に共通する様子に触れてみます。
私が担当している今年度の4年生標準クラスでは、年度途中からの入会生が続きましたが、どの生徒もご両親がとても熱心に宿題のサポートを行い、全生徒が真剣に宿題に取り組んでいます。
中でも特に1名の生徒は、生徒別の宿題もある為、厳しいスケジュール下でも、途中式も省略せず、しっかりと身に付く宿題の活用をしていて、2日にAからスタートした学力もまもなくCに達するであろう状態です。
小学生のとくに受験クラスでは宿題はご両親のサポート力が大きくものを言うというのが現実のようです。
中学生の中で、1年生、2年生の2名の生徒は、ご父兄に宿題を含めた学習のスケジュール管理を委ねており、この生徒達は、とても良い成績をとっています。この2名は稀有なケースです。
このフリーDoのコースは、毎日この教室で問題を解き、学力を積み重ねるコンセプトから宿題は、課しておらず、意識や意欲の高まった生徒達に希望科目のテキストを中1のものから手渡しし、我々講師が採点する形態で、主体的に問題集を終わらせてもらっています。
残念ながら、現在は中2の2名だけが、このシステムに乗り、知る人ぞ知る新中問の発展編を進めて、かなりの力を身につけています。(2人とも最近には珍しく大学附属を目指しています。)
フリーDoも次年度より全員に、この形態で、我々講師の管理の下で、自宅学習の習慣化に挑戦します。
最も多くいただく質問に宿題があります。今日はこの宿題について教室の現状をふくめて触れたいと思います。
塾を選ぶ際に、教室から出る宿題の質、量がお子様にとって対応可能なものなのか。過度の負荷にはならないか。ご両親にとってこれらを重視されるのは当然のことと思います。
実際、宿題の量については、コース、学年、クラス、教科によって、一律ではなく、またそのときどきの生徒達への定着度合によって質的なものも変わります。よって、ここでは教室側の宿題に関しての基本的な方針について述べておきたいと思います。
当教室は、四谷大塚との提供教室のため、基礎クラスを除き、直営校と同じ教材、システムによる指導を原則とします。したがって、ご存知の方も多いと思いますが、算数、国語については、全学年、全クラス共、『計算』『漢字とことば』という2種類の宿題教材が用意されています。
この2冊を各1ページずつ毎日ご自宅で取り組んでいただくのが1つ目の宿題となります。
この教材をコツコツ365日継続することで入試に適応できる基礎計算力や高い語彙力を身に付けられます。できれば夏等に再学習がお勧めです。
四谷大塚に全教室で使用する『予習シリーズ』という主教材が存在します。
御三家などのトップクラスで目指す受験生にはこのテキストに多少の併用教材が必要になりますが、偏差値60前後の名門校までであれば、この予習シリーズの習得で十分に合格が可能であると、私達は考えています。
この考えを根底に当教室の四谷大塚中学受験コースは、予習シリーズの完全習得こそ志望校合格の最低条件を指導のコンセプトとして、毎回の授業で使用した予習シリーズの復習をプリント1枚程度にして、宿題として課しています。
週単位で行う単元学習において、どれだけその週内に単元の内容を習得できるかが受験の成否を大きく左右します。あとになって未習得項目の問題が山積しないよう、できる限り無理なく基礎・基本の定着を目指すための宿題です。
四谷大塚では入会者に必須パックという教材が配布されます。この中に『演習問題集』が全教科に入ります。
(驚くことにこの問題量は学力別に3冊存在し、どのレベルの生徒にも、その力を伸ばすのにふさわしい演習問題が用意されています)
1週間の学習リズムが構築できた生徒やトップレベルを目指す生徒には、この問題集を宿題ではなく、自主的に使用してもらっています。
この問題集をしっかりと確かにこなせるようになれば、組分けでは、Cより下がることはないと思います。したがって、一部の教室では、ここまでを宿題とする場合もあるようですが、当教室は、全員にこれを課しておらず、この点で、大手教室とは宿題量が異なります。
当教室では生徒ができない量の宿題を出しません。桐山学習指導会では生徒全員の宿題を講師一人ひとりが採点します。
多すぎる宿題量に我々講師の手が追いつかないというわけではありません。一部の優秀な生徒達に適した宿題に追われて、魂を奪われ、ひたすら宿題をこなすばかりの学習や、時として答えを写す状況に陥る受験生生活に私達は違和感を禁じえません。できるであろう量の宿題を通して基礎基本を徹底し、そこからは各々の主体性を引き出すスタイルでも、十分に結果を残すことは可能です。
子ども故に強制も選択肢です。しかし子どもでも高みを目指し、主体的に関わる心の育成を目指しています。
これまで学年ごとに算数のクラスレポートをお伝えしてきましたが、
各クラスにある山のようなトピックスを限られたスペースに盛り込むことが難しいので、当分は今月の指導重事項とその進捗について書いてみます。
今年は予習シリーズが改訂され、内容もかなり濃くなりました。
中でも小数と分数の計算技能を従来より早期に固めようとの目論見からか、上巻と下巻の間に、中巻のように位置づけられた教材が夏期講習での必須アイテムとなり、指導項目も増えました。
当教室には様々な教材があり、四谷の出版物に捉われず、小数・分数の基礎計算を反復して、下巻を迎え撃ったつもりでした。しかし、まだ約分や通分などが条件反射的に、という生徒がいない現状です。次の組分けテストでは、小数・分数混同で表面積や体積の答えを出さなくてはならないはず。とはいえ、かけるべき時間はかけなくてはかえって遠回りとなりかねません。
10月は毎授業で少しずつ時間を割きながら、個々のスキルアップを目指します。
下巻から比が登場します。比がたいそう様々な問題処理に大きく威力を発揮してくれるツールである一方で、これを武器にできない生徒も一定数現れる分野です。
この点を踏まえ、夏休みより、中3生が使用する相似比から辺の比を求める題材を使用し、例年発生する比への苦手意識の払拭を目指しました。
三角形の相似はいわゆる「蝶々型」と「ピラミッド型」の2パターンのみで、容易に相似を発見し、相似比から暗算で辺の長さを求めてもらおうという講師側の狙いがありました。しかし、残念ながらこれは完膚なきまでに叩きのめされた形となりました。講師は日常的にコピー機を使用し、拡大、縮小という作業に追われ、否応なく比を普通の感覚として有しますが、今年の5年生にはこうした感覚は乏しかったようで、テキストにある様に比を見たら、比の値を算出し、2つの比を論理的に比べていくという、うれしいような悲しいような手法で問題に取り組む形で進行中です。
問題を見たら、どのように比を活用すればよいか、比の機動的な運用が期待されますが、今年は慌てず、一人ずつ、比の運用に目覚めるときを楽しみに指導したいと思っています。
下巻教材は計算も含め有名校編、難関校編のいずれも使い勝手がよく難関校編もこれまでの復習には適度な質・良であり、よいペースで処理が進んでいます。
難関校編の使用に際し、もし未定着と思われる箇所があれば、有名校編で単元の再補強をしています。
先々週から、中間テストに突入した中学校がある一方、明日から中間が始まる中学校もあり、更には私立中学は先週以降の学校も多く、どの中学生にも真剣さがうかがえるとてもアカデミックな時間が流れています。
フリーDoは5科目すべての指導を行っていますが、多くの生徒が英語、数学を現在、最優先に受講しています。数学はテスト範囲を何度か反復学習できている生徒がいて、安心できますが、今回の教科書改訂で手強くなった英語の問題演習量が全学年で不足気味な点がきになります。
講師のほうでも注意喚起していますが、暗記科目を直前に集中させる生徒が少なくありませんが、一夜漬けで結果が出る事はまずありません。
暗記科目は一度一週間前にまとめを終えておく生徒を育てていきたいと思っています。
学年やクラスによりばらつきはあるものの、算数の演習時間で、問題を読み、
答えはだいたい○○ぐらいだ、と見当をつける生徒が昔と比べて少なくなりました。
また答え出しても、いわゆる確かめ算をする生徒もとても少なくなりました。
講師が「この答えはあり得なくない?」と尋ねても「なんで?」という会話が繰り返されます。
もちろん生徒個々の学習意識にも関係しています。しかし、総じて色々な場面で子供達の行動に淡泊さが感じられています。
特に学習面において、問題に対する解答作りにこだわりのない淡泊さが見られます。
ところで算数の問題を解くのに図を描くことの大切さは言うまでもありません。
問題に現れる数量関係を図に示すことで、文ばかりでなく視角的にも処理方法を手に入れやすくなるわけです。
たとえば平面図形や空間図形などの場合、見取図、展開図にあらわしたあと、色々と補助線を描いて、解答に迫る行為は不可欠です。
このときの図を鉛筆で描いてしまうと、不要な補助線を消す際に、元の図とともに消えてしまいます。
こうした不便さを招かぬ様、元の図はいつでもボールペンで描くことを徹底していきます。
早合点や淡白さが得意技の生徒に、ボールペン作図は大きな関所となります。
問題文を精読しなければ誤った図を描くことになり、消しゴムでリセットできず、再度やり直しを余儀なくされてしまい、
否応なく、冷静に問題文に向き合わざるを得なくなります。
誰にでもというわけにはいきませんが、そわそわが収まらない一部の男子生徒にはよいターニングポイントになります。
私立を含めると20校近い中学校の生徒が居てくれることが、教室の雰囲気をとても良くしてくれます。
今年の夏期講習より入会された中学生が多く、中間テストの期間が9月全体に拡がり、例年と異なって常時緊張感漂うフリーDoです。
その影響か、既に中間が終了した生徒達に間髪を入れず期末に向かう空気が醸成され、なんとも言えないよい環境が作られています。
覚えることの少ない中学生の定期考査では、早めにテスト範囲の学習を終えることが大切です。
早くからのスタートは必ずよい結果につながります。一夜漬けからの脱出を目指します。
四谷大塚中学受験コースご入会に際し、一般的には正会員登録を行い、毎週の週テストに参加していただくのが一般的なスタイルです。
しかし、当教室では学習習慣が定着してからのテスト参加をお勧めしています。
夏期講習や9月より入会された生徒はともかく残念ながら2月に入会した生徒達で、未だ登録ができない生徒が数人いる現状です。
お稽古事や学校の勉強との両立ができず、指定教材の『予習シリーズ 計算』などの日々の学習が滞っていたり、
教室の宿題をやり忘れたり、という状態のまま半年が過ぎてしまったわけです。
「忙しくてできなかった」「難しくてわからなかった」「家に置いてきた」など
こうした子供達の口に上るのは私達の誰もが経験したことのあるお決まりのセリフ達です。
学力や成績よりも前に、決められたことができること、約束をしっかりと守れることの喜びに心を向けてあげなくてはなりません。
もしかすると学校の宿題や準備においても、言い訳にムダな時間や心をさいてしまっているかもしれません。
例年と異なり、今年の夏期講習には、10名以上の新規生に参加いただけたことを心より嬉しく思います。
中学生の学習時間が以前より大きく落ち込み、一般受験では得点が難しくなった中学生の現状にあわせて、
一般受験ではなく推薦(単願、併願優遇)での入試が一般化した昨今に、あくまでも一般入試で合否を出す、
都立・私立の上位校に進学ができる確かな学力・思考力を身につけてもらう指導にはこだわり続けます。
コロナに負けず戦い続けた夏の陣。ここで身に付けた盤石な基礎学力とともに、定期考査は数学で100点を目指します。
中間テストが終われば、すべてが泡みたいに消えていく学習に何らかの意味があるとは思いません。
できなかったことがひとつまたひとつ理解ができ、できるようになっていく。
フリーDoはどんな中学生も(ときには小学生に戻りながら)勉強ができる本物の学力のある生徒に変身するよう働きかけていきます。
PS 9月から中2の総合進学クラスが復活しました。
これを書いている時分は、まだ講習中ですが、残すところ僅かという頃なので、一応総括を述べます。
受験が戦争と呼ばれていた頃からすれば、短くなった20日間です。
それでも暑さも変質した昨今、連日8時間近い猛勉強をやり続ける気力、精神力は、それだけで賞賛に値します。
今夏の講習も高学年の100%の出席率に加え、稽古事以外で、本日時点で欠席者が誰もいなかったという事実は何よりも特筆すべきことであり、生徒達のがんばりを大きく賞賛したいと思います。(サポート役のご父兄の尽力も大変だったと思います。)
もちろん、出席しているだけとはいかず、開始にあたって掲げた ① 復習の徹底、② 内部生の底上げを軸に、9月以降の組分けテストや合不合テストで、この学びを成果につなげなくてはなりません。
どの科目にせよ、形式的に各単元を終わらせ、却って時間をムダにするのは賢明ではありません。
今夏は例年よりずっと多くの3年生が参加してくれていますが、ほとんどの生徒が上位を狙っているようで、このことをしっかり理解し、毎日10時近くまで粘っています。
どの生徒も社会の基礎暗記と数学の応用問題に相当の情熱を注いでいるようです。
数学のクラス指導では、2学期の予習である相似と円周角を終えました。定期テストでは目指せ100点です。
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コロナ禍ながら、今春の中学入試にこれといった措置は見当たりません。
公立高校入試では、一部の除外単元が施されましたが、入試を見すえて万全の準備を怠らぬよう、
今年も小学校高学年、中学生を対象に、本気の夏期講習進行中です。
中学受験専門のこのコースでは、各講習とも① 徹底復習、② 内部生中心カリキュラムを基本軸に、
これまでできなかった苦手科目・苦手単元を限りなくゼロに近付ける熱い熱い闘いを繰り広げています。
今講習は、各クラスでそれぞれの目標を掲げ、奮闘中ですが、その一方で、どの学年も上半期、
弱含みとなった国語の文法、語句の再学習を共通課題に掲げ、毎日小テストを繰り返しながら、知識の拡充に努めています。
このクラスは国語の読解に大きな課題があり、毎日、読解問題の文章を誤読なく、スムーズに読む力を伸ばす一方、
毎日16の新しい漢字の習得を行っています。
算数は上半期に消化不良気味だった概数や周期算、つるかめ算などの特殊算の完全習得に汗をかきながら挑んでいます。
12日間の連続学習で、学力のワンランクアップを実現します。
国語の文法を基礎から作り上げています。
文節分け、文節の役割から、自立語、付属語10品詞のすべてを学び、各文を品詞分解できるレベルを目指しています。
毎日新しい語句の学習時間と小テスト時間を設け、語彙力も日々、底上げしています。
算数は例年は、5年上巻の初めから総復習ですが、今年は6月、7月に多くの生徒の点数が伸び悩んだ速さをテーマとした単元を一気に得意単元にする試みが進行中です。問われることは道のり、時間、速さの3つしかありません。
旅人算にせよ、流水算にせよ、何を問われているのかを明確にさえできれば誰にでも勝機があり、得意分野への転換が可能です。
まずは分から時間に変換する単位変換を徹底します。
国語は例年よりやや早く過去問を使用し、実戦問題を通じての読解力の養成に入っています。
算数は四谷大塚の6巻上巻に、やり残しがなくなるよう実力完成問題集を用いて盤石な基礎力を築いています。
中3フリーDOの様子に触れています。
近年の入会生が、北園高校以上の上位への進学を目指す意欲満々グループと、
具体的な学校は未定だけど都立進学を希望するグループに分かれる傾向があります。
いずれのグループも中間・期末テストに対応する学習以上はあまり手をつけていないため、
この夏休みに全科目で中1の基礎から積み直しに大量の汗を流しています。
5科目すべてで偏差値60への到達が絶対条件です。
現在、夏期講習のため、今週はウィークリーレポートをお休みしまして、夏期講習の前半が終わる来週に前半を振り返る夏期講習レポートを掲載いたします。
10日(土) 板橋本町校で、四谷大塚中学受験コース生対象の保護者会がありました。当コースでは保護者会は年3回の個別面談という体裁にて実施してきましたが、個別面談はご希望されたご父兄を対象とし、今年から全体会という形式といたしました。
会では上半期においての各クラスの教科別指導方針とそれに対する生徒の様子、単元ごとの定着度、成績の推移などの伝達と今後の指導方針、夏休みの講習等の説明を行いました。
会では、これらはいわばルーティーンで必須事項ですが、教室側の別の目的として、上半期にやや膠着した感のある、週テスト、組分けテストの現状打破に向けた教室の授業と家庭学習の効率のよいすり合わせがありました。
全学年、ほぼ全員の保護者様においで頂き、上半期の学習の巧拙を述べていただきました。
結果、多くの生徒が算数にかなりの時間を奪われ、社、国(、理)の暗記に十分な時間が割けられなかったことがわかりました。
5、6月の時点でいくつかのご家庭には理社への時間増を提案させては頂きましたが、実際の授業での講師側からの発破が影響しすぎたのか、生徒たちの自宅学習は算数が優先され続けたということです。
教室のCMのようで、触れるのには若干抵抗がありますが、この問題は板橋本町校の生徒であれば水、金の16〜19時に開講している補習講座に参加頂くことで、十分に解消できたものと感じ、各家庭にこの講座への参加を打診しなかったことが反省されました。よく耳にします塾に通いながら更に家庭教師をつけたり、別の個別指導に通うことが不要な点が桐山の強みの1つの筈です。
自宅学習では、参考書のみで疑問を解消するのは難しく、かたわらに疑問に答えてくれる人がいない場合、そこで学習が滞ることもよくあるケースです。このようなことが繰り返されると、段々と成績のほか、学習意欲にも暗い影が忍び寄り始めます。
どの学年においても算数の下巻の内容は上巻よりも手強いものになります。
毎週の学習を効率的にすすめるためにも、下半期は補習講座へのご参加を勧めていきたいと思います。
公約数にせよ公倍数にせよ、連除法に頼らず、頭の中数字を出せるトレーニングをしました。
計算が得意で速い生徒がいる一方、普段から筆算頼みの生徒がいてその差を埋めるための方策を考えねばなりません。
組分けを念頭に学習する週ですが、欲張らず、旅人算をはじめ速さに全力集中しました。
進んだ道のりが「同じ」かかった時間が「同じ」と、
「同じ」箇所に注目することが大事であることに気がついた生徒は速さの問題が好きになり始めました。
長かった6年上もゴールが目前です。
来たる合不合で、好結果を出して良い気分で講習へ入れるように只管過去問演習に取り組みました。
期末テストが終わるや、息をつく間もなく中3は数学の二次方程式、円周角など2学期の予習に、英語は1年生からの総復習に入りました。
ここから10月までは学校のテストに左右されず、存分に各教科の基礎の徹底に集中します。
先週より当教室の中学部コースについてお問合せが急激に増え、保護者の皆様から同様の質問が連続いたしました。
これを受け、今週は授業レポートを休ませて頂き、フリーDoについて少しご案内をさせていただきます。
当教室の中学部は
① 総合進学コース ② 個別指導 ③ フリーDo
の3つのコース・授業形態を開設しています。
① の総合進学コースは2年生からの開講です。
高校入試に的を絞ったカリキュラムによって中学生としてトップレベルの学力を身につけて、高校受験でも大学受験でも成果を出すことを目指すコースです。
現在は週3日(+理社選択者は追加で1日)授業で3科目・5科目を系統だった学習を通して盤石な学力をつくります。かつては進学塾の代名詞的な存在であったコースです。
② の個別指導は完全マンツーマンで、生徒の学習の目標・目的に基づき ひとりひとりの現状に合わせて、全教科、全単元での導入解説、演習を行ないます。
③ のフリーDoは月ごとに週1〜6日まで、通塾日数を選ぶことができ、授業のある日は18時半から21時半まで5科目を存分に学習することができるコースです。
皆様からお受けした質問にお答えする前にフリーDoの指導目標について軽く触れさせていただきます。
わからなくなったところ、つまずきが始まったところに立ち返って、その弱点を消します。
臭いものにふたをする姿勢も劣等感も解消し、どの科目も基礎からできる生徒を育てます。
指導時間が毎日180分なのはこのためです。60分や90分の指導で、つまずきのある中学生が成績の優秀な生徒になることは不可能です。
フリーDoは1回の指導で現在学校で学習している事柄と抜けている単元の両方を指導します。
この点からすると基礎は抜けたままで、今学校でやっていることだけを教わりたいという中学生にはフリーDoは向かないコースかもしれません。
勉強はやれば点数は上がります。やらなければ点数は上がりません。
その勉強は、
頭に知識・解法を入力するインプット と
入力した知識を活用するアウトプット
の2つの要素で構成されています。
フリーDoは毎授業がどの教科もこの入力・出力の2つで構成され、授業の最後には必ず出力トレーニングであるテストを実施し、その得点を出していきます。これで終わりではありません。毎月1ヶ月間の得点集計から月ごとの平均得点も継続して出します。
数字はすべてを語ります。勉強をはじめた以上は点数は上がります。もし得点が伸びない生徒がいるならば、それは入力の方法が正しくないということです。フリーDoは全講師が、この入力作業にも指導を加え、点数が上がる・成果が出せる学習法も習得してもらいます。
昨今、入力を面倒がる生徒も多く、すぐに出力を始めたがる生徒も少なくありませんが、フリーDoは正しい学習スタイルの確立も行ないます。
2.で触れましたが入力・出力をしっかり行なうようになれば点数は必ず上がっていきます。
点数が上がってくると、より高い点数を取るためには、たくさんの問題を解く必要があることに気がつきます。自分の力では無理と思ったとき、必ずフリーDoの講師陣があくまでも自分の力で乗り越えられるよう救いの手をさし伸べます。
そして自ら成果を出そうと努力できる中学生へ変身させます。
フリーDoの講師は望まれれば、いつでも授業を行ないます。できないことへの、わかる解説を提供します。それが学校の宿題でもOKです。
初めから終わりまで講師に横にいてもらいたいという場合は② の個別指導をお薦めしています。
いや、できるところまでは自分でやりたい、そんな生徒にはフリーDoは100万馬力の強い味方になることでしょう。
今年度は隔週で、板橋本町校の小学部四谷大塚中学受験コースの高学年3クラスと中学部フリーDoコースの指導現場から、授業を担当する講師陣のレポートをお伝えしています。
先日、今年度3回目の公開組分けテストが実施されました。当教室では標準クラス以上の生徒は四谷会員として、このテストを受検しています。
今回のテストは2校舎とも総崩れとなり、3学年を通してSクラスの生徒がいなくなった大惨敗の回でした。
どの生徒も、高い意識をもって臨めた回だったように思いますが…
10回以降の週テストでは算数の点数が伸びず、今回の組分けで、最も気がかりだった算数が、フタを開けてみるとほぼ全員50を超え、胸をなでおろしました。
総評としては、今回の敗因は社会でした。多くの生徒に事前対策で実施した対策テストでは文禄の役と文永の役の混同をした生徒が二人おり、歴史の知識の整理が不十分であることははっきりわかっていることでした。
テストまで時間との闘いでしたが、残念ながら時間切れとなったようです。暗記科目をあとに回せは累積するばかりで、後で整理しようと思っても実行が困難になることは否めません。振り返って言えることは教室での定着度の向上だと思います。
トップレベルの生徒には習ったその場で習得する能力を備える子もいます。しかしすべての生徒にこのような恵まれた能力があるわけはありません。
まずは今以上に授業に対する集中力を高め、これはテストに出されるかもしれない!というアンテナを立てながらその場で完結させるものを増やしてほしいと思います。
今回の結果で御三家レベルを狙う生徒には是非手にしてもらい学校別週テスト獲得の可否が決まるのがとても残念です。
場合の数・柱や錐の表面積・体積は十分に対策演習を行ったはずですが、生徒達の表情に自信はうかがえぬまま、また第14回の数の性質については基本となる素因数分解でのミスなども散見される状態での受検となり、ほとんどの生徒が50前後をさまよう微妙な結果におわりました。
前回、触れましたが、このクラスは論理力にやや課題が残るため、このスキルを磨いて次回のリベンジを図りたいと思います。
総評は5年生も暗記科目の得点ロスが大きな痛手でした。1学年の差は意外と大きく、6年生と比べると、5年生は集中力に劣る面があります。テスト本番での得点力上昇をより真剣に望む意識の下に、この問題点の修正ができれば、授業内での定着度が増し、得点の向上も見込めるのであろうと感じます。
全生徒が期末テスト対策シートを完成し、テストまでに処理しなくてはならないことを明確にしました。
このフリーDoでは5教科学習生と2教科学習生に分かれますが、どの生徒にとっても今年から一気に難易度を上げた英語に、去年以上に時間を割いて指導しています。難しくなった分、暗記しなければならない事柄も増えていますが、暗記をスムーズにするのに、各事柄をしっかりと理解している分、覚えやすくなるのは言うまでもありません。
塾では先生たちの解説中心に自宅ではしっかり暗記に時間を効率的に活用するように働きかけています。
前回の組分けテストから、およそ1ヶ月が経過しました。この間、週テストにおける各クラス生の成績が伸び悩んでいます。特に4、5年生には強い危機感をもっています。単元による上下動は確かにありますが、問題の本質は別のところにあると考えています。算数は論理的な思考により解答を導く科目として認知されています。でもすべての教科の問いに対する回答に論理が不要なものはありません。
特に論理力は国語の読解には絶対的に求められる能力ですが、算数の方がやや短く明快な論理展開で解答が導かれる分、算数における論理力が目立つのではないかと感じます。
さて、論理とは何かと問われると、答えに窮する向きもあるかと思います。
桐山学習指導会では「AだからB」「AなのでB」という回答に到達するまでの思考の流れと定義しています。
児童、子どもは大概において拙速に答えを出したがります。認めてもらいたい、○をもらいたいという自己顕示欲から成長するので、どの子においても致し方がありません。Bはすぐに出るもののAの部分がない、と現象は子どもの成長プロセスの一般型かもしれません。
しかし、こと受験となれば、この状態を看過すれば、将来の好まざる結果を受けいれなくてはいけなくなります。
初めに述べましたが、現在4年生、5年生が算数に行き詰っている感がありますが、周期算、等差数列、場合の数が中心の単元で、このタイミングこそ生徒達の中に論理的思考をうち立てる絶好の機会だと思います。
エジソンのように何に対しても「なぜ?」「どうして?」と連発する子達はいないと思います。それにはそれで理由がありそうですが、今月当教室では小学部の算数担当の講師で協力して生徒達全員に論理的手法、つまりAだからBのAを明確にするスタイルの習得・定着に取り組みます。これには問題を厳選し、数少ない問題を丁寧に処理する指導が求められます。
少人数制のメリットが遺憾なく発揮できるよう、これから一ヶ月我々講師陣の力量が問われる季節です。
今週は等差数列でした。はじめから○番目までの合計はいくつか?合計が□となるのは何番目までを加えたときか?この2つの問いに植木算の間の数を求める知識を用いて、公差が何回累積されているのかを確かめる、やや作業的な側面のある単元です。上記の論理からすると「はじめの数Xに公差Yが(○-1)回加えられているので〜」という部分がAになります。
今週は数の性質です。近年上位校での出題が集中する大切な単元の一つです。単元内の問題にたとえばXからYまでかけ合わせた積Nには、末尾に0がいくつつくかという問題があります。この問いに際して、積の末尾につく0はNの中に存在する×10の回数と一致します。よって上記の論理からXからYまでに2×5の5の含まれる個数がAです。
スペースの都合上、今週は上記2クラスだけお伝えします。申し訳ありません。
今年度は隔週で、板橋本町校の小学部四谷大塚中学受験コースの高学年3クラスと中学部フリーDoコースの指導現場から、授業を担当する講師陣のレポートをお伝えしています。
今週は授業レポートをお休みし、四谷クラスはゴールデンウィーク直後に実施の「組分けテスト」について、中学部フリーDoコースではゴールデンウィーク直前に当教室で実施の「月例学力判定テスト」について、触れてみました。
初めに触れておきますが、当教室は四谷大塚公認の提携教室ですが、在籍生全員がテストに参加するシステムではありません。例えば、当ブログ上では、記載のない基礎クラスに属する生徒達はテストには参加していません。参加することにメリットがあると思われる生徒から、年間のテストを受けていただいています。
こうした事情により、今回の「組分けテスト」は4年生・5年生が新たに3人が参加をし、前回より約1ヶ月半程を隔てての学習の成果や学力の定着状況を確かめました。
結果は組が上がった生徒が3学年を通して、3名、下がった生徒が1名、そしてほとんどの生徒がステイというものでした。今回の結果の発表直後、教室全体には重苦しい空気が漂い、講師もこの空気感を醸成した一員でした。第6回以降の週テストでは、多くの生徒達がある程度の成績を維持していたことから、講師陣はクラスが上がる生徒の増加を見越しいました。生徒の多くもそうなることに大なり小なりの自信を持って臨んだテストだったので、意外な結末に現実を受け入れきれていないとでも言った感じの空気でしょうか。
とは言っても、どのテストでも8〜9割をコンスタントに得点できる生徒も一定数いるわけですから、こうしたレベルの生徒を手本にして、生徒各々が今回の結果の反省をどれだけ具体的な行動に落としこみ6月の組分けに生かせるかが、更なる成長へのカギになるのは言うまでもないことです。
最後に一つ付け加えると、毎回のテストで、すべての生徒の成績が右肩上がりになることは現実的ではないことです。しかしながら、結果はともかく結果を出すための最善の努力ができているのかどうかについては、私達は、生徒一人一人について、注視していなくはいけないと考えています。
この観点から、今回の結果で、どの学年も理科、社会にまだ学習できる余地が十分にあったのではと感じました。1週間もあったゴールデンウィークに費やした学習時間が、今回の結果を左右したのは確かだと思います。
刹那の一過性的な学びよりも、系統だった確かな学力を身に付けることに軸足を置いて指導する教室では、定期考査同様に重視したいのが、学力テストです。都立・私立を問わず、入学試験で、得点を上げていくための指標にもなるこの学力テストは、私立高校の推薦入試が一般化している近年では、その大切さは語られる機会も減っています。しかし、1000点満点で合否が決められる都立高校の入学試験は、内申点が300点、5科目の学力テストが700点の配点となっており、都立高校を第一志望としている中学生にとって、最も大切にしなくてはならないのが、入学当日の学力テストの得点です。
桐山学習指導会では、都立合格に向け、隔月で各生徒の現時点での偏差値、志望校の合格判定が出る、学力判定テストを実施しており、ゴールデンウィーク直前に今年度の第一回目を実施しました。
このテストの成績表が先週発表され、3年生の多くの生徒が肩を落とす光景が教室の至るところで見られました。これまで学習してきたことが、どれだけ学力として蓄積されているのか測定されるものですが、結論から言うと、これまで中間・期末の定期考査を目標に行ってきた勉強量では、偏差値を上げることは難しい、という現実を知る現状認識をつきつけられる材料になった、というところではないかと思います。
講師陣の想いとしては、中3の早期の段階でこういう現実に気付いてもらえたことは、高校入試に向けての大きなアドバンテージを得ることができ、生徒達には、やや申し訳ないのですが、ありがたいというのが率直なところです。自分自身の偏差値や志望校の合格率を目のあたりにして、これからの学習に対する気持ちに変化が生まれた時点で受験勉強をスタートすることができます。
毎週桐山の3つのコースについて、担当講師から現場の声をお届けするウィークリーレポートです。
今回は4月4周目のレポートをお届けします。
「凡事徹底―毎日のコツコツ」
新年度のスタートから約3ヶ月が過ぎ、残念なことにクラスの中に僅かな学力差の発生を感じています。
同じスタートラインですが、計算力に差が出てきました。
おそらく毎日の家庭学習教材「計算問題集」の実行度がもたらすものかと考えます。
今週このクラスに参加した体験生が、演習問題を素早く処理できていた内部生に向かって「なんでそんなに早くできるの?」と質問を投げかけていました。
その内部生は「毎日やっていればできるようになるよ。」と返していました。
毎日コツコツ続けることの大切さは国語の教材でもイチロー選手のアドバイスとして記されていました。
凡事徹底こそ、ものすごいことを成し遂げるたった1つの方法だそうです。
「祝・全員50突破!」
算数だけの話ではないのですが、そしてそれゆえに嬉しいのですが、先週の週テストで参加生全員が今年度初の4教科偏差値50突破が実現しました。
テストはレベル別の問題のため、生徒ごとに難易度が異なりますが、
すべてのレベルで各生徒が50を超えるのは全員が毎日の予習・復習にしっかり取り組んでいることの証しであり、
しっかりと努力ができていることに何より喜びを感じます。
次なる目標は偏差値60!!
大口を叩いたと笑われぬよう、今年度中に達成してみたい新たな目標が生まれました。
「学習の蓄積、祝70超」
5年生のクラスと競うわけではないのですが、6年生のクラスは50超はコンスタントです。
現状にあぐらではなく、先週の週テストではCの生徒が国語で82、今週はB、Cの生徒がそれぞれ4科で71を出しました。
今週のこのクラスの最下位は4科で56です。先々週の合不合テストが意欲喚起につながっていることは確かだと思います。
合不合の存在で、6年生になると組分けが激減してしまいますが、毎年このクラスの掲げる目標が”クラス全員でC”です。
昨年は一敗地に塗れる、二度と立ち上がれないほど大敗を重ねてしまいましたが、今年はこの調子でリベンジに出発したいと思います。
「都立入試5教科700点を念頭に」
先週土曜日に今年度第1回目の月例学力判定テストを実施しました。
3科目が5科目かは選択制ですが、各科目及び3科・5科の偏差値が出る他、志望校の合格判定が5科まで出ます。
昨今は2学期の内申を利用して、私立へ単願で入学する中3生も多く、いわゆる受験勉強といわれる、体系的な指導を行う教室も少なくなっています。
一方で、近年、誰もが受験する都立高校では2月の受験において、5科目のテストが、1.4倍の700点にて、合否の材料とされていて、
入試での得点が非常に大きなウェイトを占めます。
つまり都立を第一志望にする予定の中3生はできるだけ早く、中1、中2の内容を学び直す必要があります。
桐山のフリーDOは一回の学習に3時間が使える柔軟な学習スタイルのため、1日に例えば1つの教科について、
中1の復習と今学校でやっている範囲を並行して学べるメリットがあります。
小学部の四谷コース4年生と被りますが、中学1年生、2年生の内容からコツコツ土台を作って、
落ち着いて定期テストや受験というゴールに向けて努力ができるような態勢を整えたいと思います。
毎週桐山の3つのコースについて、担当講師から現場の声をお届けするウィークリーレポートです。
今回は4月2周目のレポートをお届けします。
「準備力」
四谷大塚が低学年生の指導目標に掲げるいわゆる『知の器』の育成は子ども達の教室での学力伸長に大きく影響を与えています。
(四谷の宣伝ではありません)
教室の授業で私達講師側が提供する知識を100%吸収できる生徒はいません。
どれだけ優秀な生徒でも、その何割かは頭の中を通過してしまうのは仕方のないことです。
そこで、毎授業における習得度の歩留まり(出来高の割合、出来ることの割合)を上げる工夫が求められますが、
講師側の工夫とは別に、歩留まりの差が生じている子供達の現象面にも気付かされる部分がいくつかあります。
その1つが授業準備ではないかと思います。
概してですが、歩留まりの高い生徒は授業前にあらかじめ、授業で使用する教材を机の上に準備をしている気がします。
一方で、授業開始後にカバンの中を探り出す生徒は中々ペースをつかめず、
話を最後まで聞くこともおぼつかないというケースがよく見られるように思います。
学力の伸びは様々な要因が複合的に機能する結果だと思いますが、授業内でこうした行動・姿勢も改善していけたらと思う、4月の始まりです。
「小÷大正念場!」
算数への苦手意識は、小数の登場によって、完成を見ることがほとんどです。
0.5や1.2まではなんとか食らいついてきた子ども達も、0.5倍、1.2倍となると気を失ってしまいます。
近年、小学校でわり算をかけ算の九九で認識させることもあるため、わり算の包含や分割といったわり算の本質に思考を巡らせる子どもは少数派です。
3÷12、0.12÷0.3など小さい数÷大きい数や小数のわり算などを理解できない生徒は今も昔も相当数存在します。
とはいえ、指定テキストの予習シリーズ5年の6回以降は、食塩水、売買損益など、小÷大ばかりの一面小数世界に彩られます。
この難敵を迎撃すべく春期講習で計算特訓を積み重ねましたが、お陰で食塩水はクラス全員が無事乗り越えることができました。
油断せず、快進撃を目指します。
「初の合不合へ」
1月に志望校判定がありましたが、任意参加でもあり、全員出動となるのは、今回の合不合、新6年生初のイベントです。
志望校を特定せず、ここまで頑張って来た生徒達には、コード票に記入する学校名を絞る必要性から、
にわかに受験生としての意識が芽生えたかもしれません。
5週分から総合的に出題されていた組分けテストとも異なり、この2年間学習してきた全範囲から出題される入試本番に近い形式に触れ、
これまでの自分の学びに対して、なにがしかの感情が生まれてくるものと思われます。
嬉しい結果を手にした生徒にも思い通りにいかなった生徒にも、それぞれにふさわしい対応を行い、
7月の第2回に全員が理想的な結果を手にできるよう、より計画的な指導を目指します。
「90点は取りたいです!」
ここ10年ほど、中学3年生が、部活の終わる6〜7月に入会されることが多くなりました。
都立高校や第一志望になんとか合格できるように、おいこみで頑張る中学生の姿が当たり前になりました。
ところが今年は、コロナとは無関係に(?)春先から各学年で、入会される生徒さんが増えました。
しっかり前学年の復習に時間を割くことができています。
体系的に学習して、穴のない本物の学力を築くことは、単に高校入試や大学入試へのアドバンテージとなるばかりでなく、
毎日胸を張って学生生活を送るための心の支えにもなるはずです。
フリーDoは1日3時間の自由な学習枠のあるとても柔軟な学習コースです。
このコースでは中学生の多くが学校での学習内容の予習と全学年の復習を並行して勉強しています。
それまでの欠落単元を埋められると俄然やる気がUPして得意科目で100点を目指すモチベーションすら生まれてくるものです。
100点はどうとしても90点は取りたいものです。
『春期講習では基礎・基本を徹底しています 1年間の学習成果を左右する春講』
春休みの講習には大きな意義があります。
中学受験では、たとえば、小数の基礎計算力がなければそのあとの学習に大きな影響がでます。
高校受験では、中1英語の欠落や英単語力の不足が英語の学力を大きく低下させる大きな原因です。
新たな学習分野を学びながら、同時並行、このような基礎技能の習得を目指す一挙両得的な考えは、かなり非現実的なものです。
特に基礎技能と位置づけられっるものは、反復して身に付けられるものが多く、それだけ時間を要するものです。
桐山では春期講習が、この基本中の基本を習得する上で、最善の時間と考えています。
「学習の土台づくり」
講習は毎日授業が連続するので、確実に学力を伸ばすことができる、指導する側が最も充実感をもつ期間です。
当教室の講習は、強制ではなく、選択制です。ちょっぴり残念ながら、今回の出席率は4割でした。
算数ではこの8日間で、計算技能の向上と予習シリーズの特殊算を用いた思考力の向上を目指しています。
学年としては、まだ小学校3年生ですが、中学受験のカリキュラムでは、わり算を、それも小数の範囲までの習得が求められています。
算数や数学が苦手な子たちが、一様につまずくのは、この小数の計算です。
8日間で、ただ筆算を習得するのではなく、わり算の意味にも理解が及ぶような学習を進めています。
PS.国語のクラスでは音読を繰り返して、文章をしっかり読む力を伸ばしています。これらはこのあとしっかり力を伸ばしていくのに不可欠な力です。
3年生(新4年生)にとって誤読や読み飛ばしなく、しっかり文章を読む力を身に付けるのが学力向上の第1歩です。8日間でわずかでも前進できるよう頑張っています。
「修行中」
基礎演習の修行と予習シリーズの単元復習の2本立てで文字通り修行中です。
基礎演習は100ページを超えるボリュームで、小数・分数の計算、各図形の基本性質、展開図などなど…。
通常授業では改めて、授業の時間を割いて、やり直すことが難しい算数の基本をみっちりと学習しています。
「数の性質・場合の数“猛特訓”」
2週間後にいよいよ「合不合判定」に臨む6年生です。
実戦力を磨くべく、「場合の数」「数の性質」に絞って、柔軟で盤石な対応力づくりを目指しています。
まだ少し、受験生としての意識に不安が残りますが、今度のテストには期待しています。
「教科書改訂の前に」
新年度は、4年に1度の教科書改訂ですが、教室では英語の内容が従来より難易度があがることを踏まえ、講習中に大まかな予習に入りました。
現在完了・受動態・仮定法など。1学期が始まる前に一度学んでおくとひと安心!まずは過去分詞の暗記からスタートです。
「和差算 ― 算数制覇の第一歩目 ルーティーンから思考へ」
新年度が始まり早くも第5週目を迎えました。
算数においてはこれまでは小学校でも見かける内容が中心でした。先週の単元は和差算でした。
これまでと違い特殊算と呼ばれるものの初めの一歩といえる内容です。
2つの量あるいは3つ以上の量の和と差のみを与えられ、個々の量をつきとめるものです。
線分図を描いて、視覚的に情報整理をした上で、2つの量ならば、両方を同じ量に揃えて、2で割って答えを得るのが基本的な解法です。
多くの生徒がこのアルゴリズムの習得に全力を投じ、「しめしめ」と思ったのも、束の間、問題が2つの量ではなく、3つの量に変わり、
全員が瞬く間に「丸暗記だけのアルゴリズム」が機能不全に陥り解答に辿り着けない貴重な体験をすることになります。
ここから多くの生徒達は、描いていた線分図を単なる絵画としてではなく、論理を視覚的に表す大きな武器だったことに気が付き始めます。
更にその中の何割かの生徒は算数を面白いと感じ出すようになります。算数制覇への第一歩目が刻まれます。
「割合 ― 意外な落とし穴」
学習に限らず、経験者が未経験者に何か情報を伝える際、とても効率のよい方法として、別のものに例えたり、例示し、理解してもらう努力をします。
このとき、年代差で例に出したものが、共通認識とならないことはよくあることかもしれません。
「なるほど、それと同じことか」こう思ってもらえると、しめたものなのですが…。
さて、この一見すると別のものをよく見たときに、
「根っこには共通項があって、どうやら同一のものとして捉えると楽かもしれない」、という思考は、学力を伸ばすには不可欠な要素だと思います。
前回の単元の割合は、算数では最も基本となる単元であり、私達の日常にも深く関わりを持ち、
5年下巻を席巻する比とも深いつながりがあり、何がなんでも習得したい単元です。
割合は単に割り算ではありますが、敢えて言えば全体とその中の部分との比較で、全体を1とする場合(小数・分数)、
全体を10とする場合(歩合)、全体を100とする場合(百分率)、と表し方が複数ある分、複雑に感じるのも無理はありませんが、
近年100点のテストでの80点と10点のテストでの8点は、同じことと思わない生徒の割合が増えているように感じます。
学校の教科書では、マヨネーズ3杯とオイル2杯を混ぜたものとマヨネーズ6杯とオイル4杯を混ぜたものでは味は変わらないと説明されますが、
すぐに「そりゃそうだ」と感じてもらう働きかけを続けます。
「6上はチェックリスト。全員Cへ!」
6年上巻は、5年までの予習シリーズよりボリュームがあり、また必修例題には、初見のものも含まれます。
5年生までのテキストより総じて難易度は高くなりました。
この塾は、教室で問題を解けるようにする、という指導コンセプトに基づいて、
ポイントチェック、基本問題、練習問題のすべてを教室で解かせていますが、100点の生徒がいない状況です。
一部の例題を除いては、どの問題も、これまでに数回取り組んだことのあるものばかりですから、原則100点となるはずです。
6年上の狙いがそもそもそういうことだと思いますが、毎回の問題演習で、しっかり100点になる状態作りができれば、
60台の偏差値は堅持できるかと思います。算数は全員がC以上で、本番に臨みたいと思っています。
3年生の受験も無事終わり、教室には安堵感が漂うはずですが、今年は教室長の説得に屈した新2年生、3年生全員が
英語と数学の中1からの総復習に取り組み、例年のこの時期には珍しく、やや緊張感のある状態です。
書けなかった英単語を書けるように頑張る生徒、2年生の関数や証明問題、あるいは確率を再学習する生徒など、
定期考査ではない目標に向かって、真剣に学習に取り組んでいる週でした。
新年度がスタートして2週間が経過しました。
3年生まではJr予習シリーズが月ごとの分冊の学習だった為、
各科目が通年教材の冊子の形で手元に存在していることに喜びや驚きもあったことと思います。
4年上巻は計算からのスタートです。
処理速度の差が生徒間に見られますが、安易に優越感、劣等感に傾くことがない様、声かけを大切にするスタートでした。
授業の進捗も大切ですが、なによりいよいよスタートした受験生としての学習への向き合い方、
特に一週間という長いようで短い時間の効果的な使い方をいつ頃までに固定できるのかは、受験生として、とても重要なポイントです。
四谷コースでは、毎日1ページずつやらなければいけない自宅学習教材が算数、国語それぞれに存在し、
これをしっかりと継続するだけでもしっかりとした学力のベースを築くとができます。
当教室では、それぞれを毎日ご父兄に丸付けをお願いしています。
この毎日のルーティーンを毎日きちんとやれるという習慣作りこそ、1週間のサイクル作りの土台になり、
またこれからの学習意欲を担保する原点ではないかと思います。
(言われたことだけやるという意味ではなく)決められたことをしっかりとこなすことへの意識は、
やがて、自分のプライドや延いては人としての責任感の土台ともなるものです。
まずはしっかりとルーティーンをこなせる喜びを与えられる周囲の声掛けが子供達の成功への第一歩目と言えましょう。
毎回算数の標準クラスからのレポートをお送りしておりますが、本日は国語科よりのレポートとさせていただきます。
5年上巻より国語の文章題が増えました。
本町校に関してではありますが、5年生は現在国語に安定した力を欠いており、
4年生時分に一年かけて目指してきた要旨、主題の読み取りに現在も難儀しています。
受験生という身分ならば至極当然ではありますが、生徒達にとって丸をもらうことや点数を気にする意識がやや強すぎる嫌いがあり、
木を見て森を見ずの部分的なアグレッシブの傾向を鎮静化させるコトに力点を置く新年度となりました。
教材が変わり、問題が増えたことで、戦闘型の傾向に歯止めをかける指導法を試みている真っ只中です。
全科目で6年上巻の指導がスタートしました。
6年上巻は全科目がかなり難易度が高く、特に算数では、基礎レベルの学力の子供達にはハードルが高いものもちりばめられているため、
毎年クラスや生徒に対応した選択をしながらの運用をしています。
ただし、今年は在籍生が少なく、一方では全員がきちんと学習のできる生徒なので
、一切省略せずに授業時間をフルに使い、各回に臨む新年度の始まりでした。
週テストの成績いかんでは、微調整をと考えつつスタートになりました。
うれしい誤算と言っては叱られそうですが、テストの結果は、5年生のときとほとんど差はなく、まずは一安心といったところです。
6巻上巻では、4年生、5年生での学習内容の総復習という位置づけのため、
上巻を使用する上半期にどれだけこれまでの積み残しを減らせるかが勝負であり、
毎週の4、5年の予習シリーズとのにらめっこに奪われる時間を上手にコントロールしてこのままよい気流に乗っていきたいものです。
期末テストを直前に控え、仕上げにかかる生徒は、各科目の実戦問題に取り組んでいます。
前回触れましたが、理科・社会への準備は以前よりしっかりと時間をかけた生徒がほとんどのようなので、安心して見ていられます。
ただし、3科目をチェックしてみると、英語の教科書本文の理解や暗記が不十分な生徒が多く、この点は、次回への大きな課題だと感じます。
また今回のテストで、各学年の数学の範囲が図形ですが、
1年生では作図や求積に隠れ、空間における点、線、面の位置関係、
2年生では平行四辺形の証明、さらには確率といった、後々数学の得点力を大きく脅かすテーマが潜んでいます。
テストとなれば、その得点に目を奪われがちですが、
テスト終了後のしっかりした見直しが今後の学力や受験には大きくものをいうことは確かです。
21年度の中学入試が全員終了しました。
4年生の最初からの入会生がゼロだったレアケースの受験学年です。
ばらばらな入会時点から、個々の生徒が講習や補習講座を活用しながら、最後で帳尻りを合わせ、という印象のドキドキの学年でした。
それにもかかわらず、全員が見事に第一志望合格をつかむことができました。
更には、何人もの生徒が第一志望以上のチャレンジ校からも○をもらえた華のある(?)入試になったことを心から嬉しく思います。
もっとも受験という大層な試練が、子ども達の一人ひとりにもたらすかけがえのない経験こそが貴重です。
この学年、特に女子生徒達が教室の終了時刻を大きく無視して(?)11時近くまで算数と格闘し続け、
できることを確かに増やしていった努力をした経験はきっとこれからも彼女達の心を支え続ける無形の財産であり続けると思います。
やればできる。やったからできる。
背を向けることはしない。
正しい心のあり方を学べることも受験の素晴らしさだと再認識させて貰えた中学入試でした。
みんな、おつかれさま、そしてありがとう。
『推薦合格おめでとう!残るは一般受験のみ』
都立、私立を問わず、推薦入試組は早々に高校入学の資格を獲得することができました。
本当におめでとうございます。
4月の入学まで2ヶ月の時間が存在します。
単語数が大きく増える英語、一層複雑になる数学、確かな文法の力が求められる古典など、
次の3年間での学びにスムーズに移行できるような準備にも目を向けて、次の入試でもまた栄冠を手にしてください。
都立一般入試組は、この2-3ヶ月間続けてきたテスト演習で十分な実戦力が身に付いています。
英文読解の速度、精度は向上し、図形の複合問題、国語の200字記述問題など、個々の対策もしっかりできています。
あとは、平常心で、各問題に取り組むだけです。
胸を張って、受験会場に赴いてください。
『学年末には柔軟なカリキュラムで。これぞFD(フリーDo)の真骨頂』
過去問まっしぐらの3年生を横目に、1, 2年生は来る学年末への戦闘態勢を着実に整備中!
試験範囲表もポツポツ出始め、1年間の全単元がテスト範囲となる英語、数学で高得点を目指し、
生徒全員が自分がやりたい科目のやりたい単元に全力投球中です。
FDは固定カリキュラムもある一方で、自分がやりたい科目、単元を当日でも選べるので、
これまでできなかった問題や自信がない単元の克服が、テスト前の危機感も手伝って、どんどん実現している印象です。
今年は桐山学習指導会 中学受験コースの在籍生の埼玉受験者数は最も少なく、5人に留まりました。
当教室では特段の理由がない限り、あるいは受験校の選択を先方に委ねられない限り、こちらから受験校の提示は行いません。
人によって埼玉受験は、生徒、ご父兄、そして教室、3者の熟考の下で挑まれた意味のある受験になります。
そして栄東の受験に関しては1名が複数回のチャレンジにはなりましたが、今日も首尾よく全員が合格できました。一安心です。
もっとも今年の6年生は全員が都内の中学校が第一志望のため、ここからが正念場です。
既に合格をもらって心に余裕がある(もってしまった?)生徒、本命以外の合格は不要の本番に強いと思われる生徒の
それぞれを目の前にして指導する我々は、この子どもたちを送り出す場面を何年も何十年も経験をしています。
それにも関わらず、どの年も最善の声かけは思案に暮れてしまいます。
やりきった、全方位に完璧な準備が整ったと感じた年はありません。
よって決して表には出すまいと全講師で取り決めていても、どこかで不安の表情がのぞく筈です。
しかし最後の最後は信じる事なのだと思います。
雨の日、風の日、熱風の日もたゆみなく教室に通い、ひたすら反復した基礎学習が、
熱い入学試験の真っ只中で、クールに再現されることを信じて待ちたいと思います。
合否は神の裁量ですから私達の手が届かない意思の働きでしょう。
できればすべての子どもに○を授けてほしいものです。○にならなかったとき、そこに働いたであろう意思を受容し、前進を続けます。
中学受験の火ぶたが落とされる頃、そんな熱い日々の裏側で、
2年後、3年後の我が子の姿を期待と不安をもって、想像されているご父兄の方々も少なくない筈です。
中学受験は?塾は?といった疑問に既に答えを出された方々もいれば、未だ答えの見つからないご両親もおいでかと思います。
当教室も大手と同様、中学受験コースが来月より開講になります。
当教室は、小豆沢校は幼児教室を併設する関係上0から指導させていただくことができる一方、
板橋本町校は転塾生が過半数を占める、ややもすれば転塾専用塾のような体でした。
しかし昨年に正式なHPを用意して以来、教室へのお問合せをいただくようになりました。
今年は、新年度各学年に数名の生徒に在籍いただいているため、年度始めから指導ができる喜びを感じています。
今回は、いまだ塾選びの真っ只中のご父兄に、前々回あたりでもお届けしたように、我々がよく聞かれる質問について触れ、
選択の際の一助としていただけるようなお答えをしたいと思います。
教室説明会でもいただくことが多いストレートな質問です。
大手進学塾との違いは、いくつでもあげられそうですが、このご質問への回答の前に、
最近よくYouTubeなどで、「大手進学塾はカリキュラムと場所を提供するだけである」という主旨の動画が目につくようになりました。
このコメントに紐づけて回答させていただきたいと思います。
桐山ではテキストに書かれたことを一つ一つ板書したり解説したりする時間を必要最小限とし、問題演習に多くの授業時間を費やします。
板書にて表面的な理解で満足するのではなく、実際に問題を解くことを通して再現性ある解答力を養います。
新年明けましておめでとうございます。
特別な環境の下での新年となりましたが、2021年は講師、生徒そして教室に関係するすべての人々の一人ひとりが、
問題意識を共有し、ウイルスの感染リスクを最小限に抑えながら、今年も受験生には、悔いのない受験生生活をまっとうする環境を、
受験準備学年生には、日々の努力とその成果を十分に楽しめる環境の提供に努める所存です。
今週は授業現場からの様子をお届けするウィークリーレポートに代わって、この時期特有のテーマについてお伝えします。
先日、第8回目の公開組分けテストが終わりました。結果は以下の通りです。
成績upが3名、downが0名でした。
5年標準クラスのT君はCからSクラスに上がりました。
2月にAからスタートして、12月にSまで登りつめた努力は賞賛に値するものです。
他にも前回のA-12組からB-1組に急上昇したI君はもう1問でCに到達でした。
彼は真剣な努力で、自分に上位に入る資質があることを自覚できたと同時に
1問・1点の重さを知るよい経験をしたのではないかと思います。
講師ブログを始めて、初めて在籍生の努力の成果を載せてみました。
当教室の現状に興味をお持ちいただいている皆様に少しでもお伝えできればと考えました。
当教室では毎年各学年の入会生が10名以内に収まります。
その中で少しずつ1週間の学習スケジュールが確立し、
確かな学力が付き始めた生徒から週テスト、公開組分けテストに参加してもらっています。
入会と同時のテスト参加を義務化しない当教室では、これらのテストの利用が学力と学習意欲の促進に資すると思われるゆえに、
常に右肩上がりの成果が期待され、周囲もそういう目で生徒達を見るようになります。
一方で、理想が必ずしも、現実とならないことも、往々にして起こります。
大切なことは努力をしっかり評価することだと思います。
大人の社会では結果がすべてという風潮が根強いですが、
成果を目指して努力できる姿勢こそが一番最初に賞賛すべき対象であるべきです。
毎年7月、12月、3月に在籍生のご父兄に、
担当講師あるいは教室長が直近数カ月のお子様の様子や学力の推移等をお伝えしています。
先週ではほぼ面談が終わり、保護者の皆様からのご質問やご要望も頂きました。
ご質問の中にはほぼ毎回、毎年お受けするものがあります。
生徒の状況によって個人差はありますが、
どの生徒に対しても提示する回答の基本型をお伝えしたいと思います。
毎週土曜日を目安に桐山の3つのコースについて、担当講師から現場の声をお届けするウィークリーレポートです。
今回は11月4周目のレポートをお届けします。
「割合はわり算です!」
今週は割合がテーマです。
筆算には強いものの暗算が弱い生徒が多く、1週間では感覚的に正答するのは難しいかも...という先入観から授業に入りました。
幸い算数嫌いがおらず、このところの前向きな雰囲気のおかげで、分数・小数での表記の双方に対応してくれました。
週テストの成績も気にはなりますが、割合がいかに自分のものにできるかでこれからの学力が左右されます。
講習の最優先単元として、全員が暗算で割合の問題で正答に辿り着ける状況に導きたいと思います。
今週は仕事算でした。
導入では笑顔がみられましたが、終盤のニュートン算では表情に曇りが...。
当教室では、難しい単元では、『演習問題集 基本編』を使い、徐々に理解させる手法を採っています。
仕事算で比でもつるかめ算のパターンでも順調に進みましたが、ニュートン算でフリーズ!
ニュートン算は、多くの生徒が苦戦するテーマですが、はじめにあった量、単位時間あたりの増加量と減少量を確定させ、
比を活用しながら、条件を満たす正答を導く基本的な作業においては仕事算と同様です。
大手からの転塾組はノートを取って解法パターン暗記で場をしのぐ傾向が強く、この悪癖を取り除くのに多くの時間を要します。
算数は暗記ではなく手と頭を動かして思考する科目だと認識させるきっかけにもなる単元であることを活用し、算数が得意な生徒を増やしたいと思います。
「新しい不安」
基礎クラスの生徒を除き、桐山では6年生は毎年12月までに全科目で穴がない状態、過去問をこなせる状態を目指します。
ところが、コロナの影響で短縮授業が多くなり、例年ほど理解を深められている感触はありません。
講師側は、生徒ごとに、現状の実力で入試に対応できる学校と、厳しい受験になりそうな学校が概ね判断でき、
そこから入試日までのカリキュラムの再構築を繰り返せます。
しかし、今年に関してはそうした経験則が活かせない不安感に苛まれます。
あと2ヶ月に迫る入試に向け、塾で指導が可能となる限られた時間の中で、少しでも正答に近づく最善の指導案作りが一進一退の11月最終週です。
「復習は最も効率が良い学習法です」
公立の中学生は期末が終わり、まだテストの残る私立中、国立中の生徒だけに緊張感があるという週になりました。
フリーDoの設置目的ですが、自宅で勉強しなくなり困っているという相談が急増し、
そうであるならば塾で監修の下、学習時間を確保していただくというものでした。
開設後、確かに塾で学習時間を増やすことは達成されたのですが肝心の学力をつける意識が希薄で、何とか改善を図りたいと考えています。
以前から公立生は定期試験毎に努力しながらも、これが終わると何もしないため、
学習したものが血肉にならず、受験前になって焦り苦しむという負のスパイラルの繰り返しです。
当塾では1、2年生にも偏差値が出る学力テストを隔月で実施していますが、このテストで結果を残すことの方が入試を考えると大切になってきます。
期末が終わり、もう勉強は十分です、というムードに積極的に水を差して行こうと思っています。
内申を確定させる2学期期末が終了し、重苦しい空気がおおっています。
ムードメーカーの生徒達が目標とした成果に達しなかったのが要因です。
内申点が最重要となる私立志望の場合は肩を落とすのも仕方ありませんが、今年に関してはほぼ全員が都立を第一志望としているため、
配点が700点にもなる入試本番でまだ挽回は可能なわけです。(都立入試は内申点:入試の点が300:700となっています)
よって下を向く時間は勿体なく思います。
12月より、毎授業で、テスト形式の実戦演習に突入し、毎回科目ごとの偏差値を出します。
これから約3ヶ月間、各科目でこれまで学習した3年間の内容の弱点補強を徹底し、毎週少しずつでも偏差値が伸びるよう誘導していきます。
ファイトだ、中3!
毎週土曜日を目安に桐山の3 つのコースについて担当講師から現場の声をお届けする
ウィークリーレポートを少しずつですが、皆さんにお届けしたいと思います。
「暗算と約分に命をかける!」
今週の算数は第11回でした。公立小学校の前倒しになる分数のかけ算とわり算が主な学習テーマです。学年が進めばどの生徒もできるようになるとはいえ、全員が少しでも早くスラスラと処理できる状態にするために、火曜日は小数⇔分数の自在な変換と約分の基礎演習を行ってから予習シリーズに入りました。四谷大塚の教材以外も使用できる桐山の真骨頂です。近年、中学受験生の暗算力の低下が顕著になっており、特に最大公約数を連除法に頼る学力では受験の算数は頭痛のタネであり続けてしまいます。どの学校の計算問題も約分して素早く処理できるように設定されています。
「旅人算が比でできる!」
今週は、速さと比、時計算がメインテーマでした。1 回目の出会いと 2 回目、3 回目の出会いにある相関関係や追い越す場合の条件など、得意な子供達は問題ごとのポイントをきちんと
つかんで、見晴らし良い形を容易に作ります。一方で、速さに苦手意識がある生徒は、二人が同時に出発するのか、同じ方向なのか、向き合ってなのか、条件整理の初めから混乱したまま、闇雲に計算を始めようとしたりしています。算数の時間には通常のノートのほかに、らくがき帳も持参させ、常時、問題文を図式化して、視覚的にも問題処理が容易になるよう指導していますが、図が作れない生徒がどうしても登場してしまいます。特に今週は算数上位の男子生徒達も図を作るのを面倒がりましたが、冬期講習は日程の中の一日をもらって図大会の開催を少し本気で考えたいと思う一週間でした。
四谷大塚「予習シリーズ 算数 5 年」より
ある池のまわりを 1 週するのに、兄は 20 分、弟は 30 分かかります。
(1) この池のまわりを、2 人が同じ地点から同時に反対方向に進みます。
2 人がはじめて出 会うのは、出発してから何分後ですか。
解き方(1) 兄と弟の速さの比は 1/20:1/30=3:2 より、1 周を 3:2 に分ける地点 で出会います。
したがって初めて出会うのは、20÷(3+2)×3=12(分後)
「合不合悲喜こもごも」
今週は合不合の成績が返却されました。全員が算数の偏差値が50超と思いきや、一人の生
徒がこの流れに乗ることができず、50 を大きく下回る無残な結果となってしまいました。幸い、
理科、社会がとても良かったので、合計で見ると成績の下降にはならなかったのですが、他
の生徒たちがご満悦の雰囲気を作り出している空間で、この生徒のモチベーションをどう上げ
ていくのか、ちょっぴり戦略的な声かけの必要性を感じます。あまり負けず嫌いではない生徒
でもあり、気にし始めると、このタイミングで下降線をたどり始める不安もよぎります。まずは
次の週テストで NN(何が何でも)算数 7 割以上は GET したいと思います。
「いざ決戦」
近年の高校入試では、都立高校ならば合否を確定する 1000 点のうち 300 点分が学校の内
申で決まります。また、推薦入試が一般化した私立高校ならばそのほぼすべてが内申点によ
って決まります。従って、この 2 学期の期末は、生徒自身の進路を方向づけてしまうくらい大
切なテストです。このことは誰よりも当の中学生たちには痛いほどよく分かっているようで、一
心不乱に学習に取り組み、このテスト期間中特別に開設している自習スペースには異様な空
気が漂い、質問ルームとは対照的に熱気を帯びた静寂に覆われ続けた一週間でした。授業
を中断して生徒たちからの質問対応に徹した我々講師陣には全力で頑張っている生徒に神
様のご加護が舞い降りることを祈るばかりの一週間でした。
定期考査に向け一時休戦です。
偏差値 up を目標に過去問演習をスタートした総合進学ではありますが、ほとんどの生徒が
第一志望を都立高校に設定しているため、今週は過去問演習を一時中断しフリーDo と合同
で定期考査対策の時間にしました。
毎週土曜日を目安に桐山の3 つのコースについて、担当講師から現場の声をお届けする
ウィークリーレポートを少しずつですが、皆さんにお届けしたいと思います。
今週は方陣算でした。
ご石を並べた図形が中心の単元で、石の並べ方のきまりを見抜いて要領よく処理をする生徒は、ゲーム感覚で、次から次へと挑戦を続けていきました。
一方、この単元では毎年見られる光景ですが、考えるよりも図を描いて数えてしまおうという、
桐山では「ゲリラ戦法」と命名されている思考嫌いの生徒が今年のこのクラスでは女子に目立ちます。
数えるよりも計算の方がずっと楽なのにと思いつつ、
その真面目さを損なわずに肩の力が抜けるよう、来週も働きかけをつづける決意はゆるぎません。
問題:四谷大塚 「予習シリーズ 算数4年(下)」より
ご石を右図のように正方形の形にぎっしりとならべます。
(1) 全部で何個のご石をならべましたか。
(2)一番外側の周りには何個のご石をならべましたか。
第9回は昨今上位校で大人気の数の性質の一翼を担う規則性でした。
先週まではずっと比に悩まされ続けた過半数の生徒にとって久々に解放感に浸れる単元と思いきや、数列・周期などの要素に惑わされ続け、
やっとたどり着いた答が、1違いであったり1桁違ってるなどなど、手も足も出ないわけじゃないのに×が連続する失望感の大きな一週間でした。
問題に向かって冷徹な視線を送る女子軍の快活さが目立つ一週間でした。
途中入塾の生徒のクラスですが、週テストの直しと、6年計算下巻の理解を伴った上で処理できる力を身につけている最中です。
すべての生徒にいよいよ感が漂いはじめ、ほとんどの生徒が1時間以上残って自発的に問題が解けるように努力をしています。
講師側は、風邪や明日の学校生活にも気を配らなければならない時期を迎え、生徒たちと時間との戦いに悩んでいます。
10 月から毎週1 日2 科目の過去問演習に入っています。
今年はコロナの影響で十分な授業時間を確保できませんでしたが、実戦演習をしながら、カバーするしかありません。
年内は色々な模試の過去問を中心に、授業を進める予定のため、現在各教科で毎週偏差値が明示され、
どの生徒もモチベーションが高く指導する側もやりがいを感じます。
ただし来週以降どの学校も雌雄を決する期末テストがあり、
テスト準備と実戦演習の両立にどれだけ生徒が頑張れるのか不安でもあり楽しみでもあるところです。
我々は生徒たちが悔いの残らないように選択させてあげたいと思います。
11 月は全学年で期末テストです。
前日の一夜漬けから脱皮するために今週はどの学年の生徒にも学校の英語の教科書暗記と問題演習をお勧めし、半分以上の生徒がやり遂げたようです。
また中3 生はどの学校も相似が中心になるようで、多くの生徒からこの単元の質問攻めにあってしまいました。
コツをつかめると楽しくなるようでやみつきになって何枚もプリントをもらいに来る生徒が何人もいました。
来週中にまだ理解不能の生徒の救出を達成します 。
英語・数学の準備完了の生徒からどんどん理科・社会に突入します。
桐山学習指導会では、中学受験・高校受験・個別指導・体験授業などを行っております。
ご不明な点などがございましたら、お気軽にご相談ください。